【EA初心者向け】MT4を使ったFX自動売買の始め方
無料ソフトMT4を使用した自動売買の始め方を解説します。証券会社が提供するサービスよりも融通が利くのが特徴です。有料ツールが使えるだけでなく、将来的にツールの自作も視野に入ります。
MT4の基礎知識
MT4とはMetaQuotes社が提供するFX用ソフト「MetaTrader4」の略称です。無料ソフトながらチャート分析や自動売買まで可能です。
世界中に愛用者がおり有志が作成したプログラムを使うことができます。EAとはMT4で使える自動売買ツールを指します。
スマホアプリもリリースされていますがEAは使えないので注意。
メリット/デメリット
MT4を使った自動売買のメリット、デメリットを理解しておきましょう。比較対象は証券会社の自動売買サービスです。
【柔軟性が高い】
MT4は有志が提供しているインジケータやツールがあるのが強みです。こんなことがしたいと思ったら検索すれば大抵のものは揃います。
無ければ自分で開発することもできます。
【導入ハードルが高い】
個人で準備するものが多く導入ハードルは少し高めです。
自動売買をやったことが無い方は少し厳しいかも。
後で紹介するVPSの契約が必要なのもデメリットです。
自動売買用の環境構築
MT4による自動売買を始める上で必要な環境を紹介します。VPSは月額費用がかかりますが利益が出れば経費扱いにできます。
【MT4自動売買に必要なもの】
・MT4
(証券会社から無料ダウンロード可能)
・VPS【有料:月2,000円~】
(EAを24時間稼働させるための仮想PC、スマホから接続可能)
PCがあると便利ですが、スマホからVPSにアクセスできるので必須ではありません。
逆にVPS無しでPCで稼働させるのは故障原因になるので非推奨です。
【MT4自動売買環境の構築手順】
・MT4を入手
・VPSを契約する
・自動売買ツール(EA)を入手
MT4を入手
MT4は証券会社の口座開設後にダウンロードできます。
「ハイレバで勝負したい」といった理由が無い限り国内業者が安定。海外業者は入出金などでトラブルが発生した際の対応に不安があります。
【自動売買に適した証券会社】
MT4自体は同じですが取引時の約定率やスプレッドに差があります。軽視されがちですがEAの成績に直結する部分です。適当に選ぶと後で口座開設のやり直しが必要になります。
【自動売買と相性の良い証券会社】
・スプレッドの狭さを重視したい ⇒ FXTF
・約定力を重視したい ⇒ 外為ファイネスト
VPSを契約
実際に自動売買する際はMT4を24時間起動する必要があります。自宅のPCで動かすのは故障や電気代の観点から推奨できません。月2,000円で使えるVPS(仮想PCサービス)がおすすめです。
【VPSならスマホで自動売買が可能】
スマホ版MT4は自動売買機能はついていませんが、VPS経由でPC版が使えます。出先でのちょっとした調整などができるのは助かります。
【MT4の動作保証をしているVPS業者】
1,000円以下で使えるような格安VPSは動作に不安があります。
初めてのVPSであればMT4の動作保証をしている業者を選びましょう。ちなみに筆者は「お名前.com」を2年以上使用しています。
【MT4対応のVPS】
お名前.comデスクトップクラウド
・リモートデスクトップ込みの明朗な料金プラン
・主要な国内業者のMT4がプリインストール済み
ConoHa for Windows Server
・初心者でも扱いやすい設定画面
・時間単位、1日単位での料金請求
さくらのVPS for Windows Server
・業界最安レベルの利用料金
・設定画面は多少分かり辛い(PC中級者向け)
VPS業者の特徴について以下の記事で詳しく説明しています。
自動売買ツール(EA)を入手
先述の通りEAとはMT4で使える自動売買プログラムのことです。
入手方法は主に以下の3つになります。
【EAの入手方法】
・無料EAを入手(非推奨)
・有料EAを購入
・EAを自分で開発
無料EAを入手(非推奨)
証券会社で配布されているEAはあまり使い勝手がよくありません。ネット上で無料配布されているEAも非推奨。
お金をかける気が無ければ素直に証券会社のサービスを使いましょう。
有料EAを購入
EAを購入する際は成績を公開しているサイトを使いましょう。
大手ではゴゴジャンが有名です。
ランキング上位から選んでも良いですが、長期で成績が出ているものを選びましょう。
自分でEAを開発
柔軟性が売りのEAといえ得意不得意な相場は存在します。
複数のEAを組み合わせることで弱点を補い合うことが可能ですが、人気のEAは1本あたり3万円が相場で気軽に購入できるものではありません。
ある程度MT4の使い方に慣れてきたらEAの自作を検討してみましょう。無料で開発できるためコスパ最強です。
最近は開発支援ツールも充実しておりプログラミング初心者でも挑戦可能です。
MT4でEAを稼働
必要なものを一通り揃えたらいよいよEAを稼働させましょう。
スマホ経由でVPSにアクセス、MT4を起動してEAをセットすればOKです。
自動売買ポートフォリオの構築
システムトレーダーの多くは複数のEAで『ポートフォリオ』を構築しています。
各EAの苦手を補い合うことで、成績を安定させることが可能です。
効果的なポートフォリオを組むコツは以下の通り。
・製作者を分ける ⇒個人のロジックの癖や嗜好がでるため
・対象の通貨ペアや時間軸を分ける ⇒リスク分散を図るため
大体2個~4個を組み合わせて使用し成績を見ながら入れ替えていきます。
自作EAはロジックがいじり易いので市販EAの穴を埋める形で調整すると良いでしょう。
【証券会社のサービスと組み合わせても良い】
市販のEAでポートフォリオを組むのはどうしても高額になりがちです。
別にMT4だけでトレードを完結させる理由はありません。
無料で使える証券会社のサービスは引き続き活用していきましょう。
ポートフォリオの修正
直近の成績を元に使用するEAを入れ替えたり、パラメータを再設定したりします。
数か月~半年くらいでメンテナンスすると良いでしょう。
中には毎日のように修正を行うトレーダーも居ますが、基本お勧めできません。
まとめ
本記事では 無料ソフトMT4を使用した自動売買の始め方を解説しました。
証券会社が提供するサービスよりも融通が利くのが特徴です。
有料ツールが使えるだけでなく、将来的にツールの自作も視野に入ります。
今回紹介した手順で一番時間がかかるのが証券口座の開設です。
先に済ませておき、その間に他の準備をするのがおすすめです。
自動売買と相性の良い証券会社
・スプレッドの狭さを重視したい ⇒ FXTF
・約定力を重視したい ⇒ 外為ファイネスト
以上、参考になれば幸いです。
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