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帝氷戦の振り返りと反省

今日は第9期帝氷戦の第4節でした。

全6節で行われているリーグ戦ですが、今日を終えて残りは2節8回戦。
例年、準決勝ボーダーの第8位はおおむね80~90ポイントくらいというところですが、その辺りまで駆け上るためにはあと60ポイントくらいが必要。

残り2節で60ポイント。
現実的な条件が残っているようにも思えますが、今期の私は麻雀に対して非常にネガティブな心持ちになっていて、都合よく逆転なんかできないよね…という感覚に包まれています。

今日もそんな感じでした。
競馬を嗜む方にはよくわかっていただけると思うのですが、
「馬場に脚質が合っていない」
感じなのです。

私はかなり手役志向が強い打ち手だと思います。

特殊状況でない限り、親の配牌でこんな手をもらったら、安易に字牌から切り出さずに4万が5ピンを第1打に選んで、

こんな最終形を描いて夢を見ることが多いです。

この最終形を和了るためには、どうしてもたくさんの牌を入れ替えなくてはなりません。
つまり、決着巡目が深めでないと成就しませんので、できるだけ時間が必要です。

しかし、「軽い馬場=小場」で回っているゲームだと、誰かの軽い仕掛けに蹴られてしまい、ただただお餅を絵に描いているだけの作業で終わってしまいます。

今日私が序盤に座った卓はその「軽い馬場」のゲームが続き、こちらが重めのリーチをいくら放っても、軽快な仕掛けにことごとく刺さってしまうというフラストレーションが溜まる展開でした。

そんなタイミングで対戦したのが、北海道が誇る「サイコロジー麻雀」の申し子、山屋洋平プロ。
手数にこだわり、徹底的に仕掛けるのが信条の山屋プロ。
手筋的には私とは180度…いや、一周回って540度違う方ではありますが、不思議と話とウマが合う(と、私が勝手に思っている)打ち手です。

そんな軽い馬場を最も得意とする「スプリントスター」との対戦。
南2局の親番8巡目。私はこんな手をもらいました。

よもやの6ソウツモに対応するために7ソウを残してはいますが、本線はピンズの横に伸ばして、隠れドラ暗刻の11,600点を狙っています。
ここに、上家から6ソウが切られました。

チーをしてテンパイを取ると、ドラと2ピンのシャンポン待ち。
しかも、ドラは1枚自分で使っていますから、2ピン頼りの心もとない受けになります。

私はチーせず。

すると、次巡に5ピンを引いて、

このテンパイになりましたが和了れもせず手替わりもせず。
3巡後、上家から放たれた牌に山屋プロが1,300で手を開いて、この手は陽の目を観ぬまま卓の中へ流れていきました。

ゲーム終了後にこの場面を山屋プロと検討しました。

私は、山屋プロ以外の2人は私に対する情報がないだろうけれど、山屋プロは私の打ち筋を知っている可能性があると考えていました。
その上で、4万チー、6ソウチーという「あからさまなタンヤオ一直線」で猛ダッシュをかける打ち手ではないと読まれて、警戒される恐れがあると判断して6ソウを鳴かなかったのですが、実際は逆で、

「6ソウをチーすると、タンヤオドラ1に良くて三色が絡んでの5,800くらいが最高打点だと見えるから、2ピン放銃で11,600点は痛い。鳴いた方が軽く見えるし、虚を突きやすかったのでは?」

との見立てでした。
さすが、雪華王経験者。そして、こういうプロとの触れ合いが可能なのがプロアマリーグの醍醐味ですね。

この「相手が自分のことをどう思うだろうか?」という考え方や視点が大切なこと。
私は、それこそが麻雀の奥深さを知る大事なことと考えていますが、自分のことも良くわかっていないのに、他人から見た自分を知ろうというのは至難の業。
でも、今よりも一段高いレベルを目指すためには、こういう検討を積み重ねていく必要がありそうです。

だから、自分の手や打点に心を奪われている内はまだまだ。
相手から見て嫌なタイミングでの仕掛けやリーチ、さらには紙一重の「好牌先打」など、自分と相手との「4点の目」で麻雀を見つめられないと勝てません。

今日は、自分の引き出しの少なさにがっかりしたのと共に、気は合うけれどカラーが違う打ち手との押し引きが感じられて、有意義な一日でした。

しかし。
7歳で麻雀に触れてから8月で37年。
いつまでたっても下手くそだな。反吐がでます。


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