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るもいからのしょかんべつだけ(るもいし)
油絵 F4(333mm×242mm)  2022年1月制作

「日本人は大てい、ふるさとの山を持っている」と語ったのは、日本百名山の故郷白山への思いを綴った深田久弥氏です。
故郷のある者の特権で、心の拠り所にもなります。

かなり前になりますが、増毛(ましけ)町を訪れた時、北海道で最も古い小学校があるというので行ってみました。

昭和11年、増毛の最盛期を偲ぶことができる校舎で2012年まで使われていたといいます。
5月の中旬でしたが、校庭からまだ雪が残っている山が見えました。調べてみると暑寒別岳(しょかんべつだけ)でした。

この山は描いてみたいと思いました。
暑寒別岳は、群別岳(1,376m)・南暑寒岳(1,296m)・雄冬岳(1,198m)などの増毛山地の主峰で、標高は1,492mあります。
以来、滝川、雨竜などからの山を描いています。

この絵は、春、留萌の北にあたる苫前(とままえ)町からオロロンラインを南下して留萌市に入る手前の暑寒別岳です。
もう春でしたが、暑寒別岳は雪に被われ留萌市は吹雪で街が見えませんでした。

そのような日本海の景色を見ました。

その時の景色を思い浮かべながら描いたものです。


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