「 映画を見るならお金は出してあげる 」
なぜ小樽生まれの私がこうなったか その1
高校生だった私にそんな提案をしてくれたのは昭和5年生まれの母でした。
グレースケリーやバーグマンに憧れていた、かつての「モダンガール」からの素敵な提案を受けた私は、その頃小樽にあった名画座を中心に、時には学校サボって映画を観まくりました。
多感な年頃に観た多くの映画は間違いなく私の教科書となり、そのうち映像を作る仕事をしたいと思うようになりました。札幌のローカルCMプロダクションでいわゆるADの仕事に就き、照明、特機、美術、モデル、