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北海道のむかし話27 然別湖の主
然別湖(しかりべつこ)の主
然別湖は十勝の鹿追町にあります。
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昔、この土地に住む狩人が大熊を見つけ追って行くと、熊は湖に飛び込んで泳いでいった。
仕方なく、ぼんやりと見ていると、湖の中ほどまで泳いでいった熊が、急にあばれたかと思うとブクブクと沈んでいった。
不思議に思い舟を出して見に行くと、大きなイトウが大熊の片手を口から出して死んでおった。
イトウの大きさは60メートルもあったという。
このイトウは然別湖の主であると古老が伝えている。
更科源蔵 アイヌ伝説より
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