救急車の利用方法って?
看護の仕事
私はいろいろなフィールドで働いていますが、臨床もまだ捨てきれず、救急外来にて看護師としても勤務しています。心電図とるのも、難しい血管のルート(点滴)確保も好き(笑)だけど、何より、給料もらって、さまざまな学びがあって、そのうえ、ダイレクトに「ありがとう」と言っていただけるのが辞められないところ。もちろん、良い面ばかりではない。ナースコールが鳴り止まない夜勤、ミスしないよう神経ピリピリ状態、看取り、患者の暴力/暴言、同僚のいじめ/嫌がらせ、医師や先輩からの罵倒(昔ね)、給料安い、休みくれない、そもそも病棟会は勤務では?・・・あら、ブラックだった!けど、こうしたネガティブな面もあるのが現実。病んで辞めていく看護師をたくさんみてきました。
最近の(これ言っちゃいけないやつ~)新卒の子らは、本当に手厚く扱われます。1年で辞めてしまわないよう、優しくやさしく育てます。ほとんどの病院では、PNS(2人1組で動く)制度をとっています。おおまかに、ミスが防げること、新人も安心して看護できることが利点となりますが、人によるのではないかと思っています。一例です・・・PNSで育った3年目ナースと組んだ日のこと・・・ほかの緊急処置に入っていて放置だった間に、やらかしてくれました!しかも結構なことを。・・・チェック/監視下(ダブルチェックの意ではない)でしか実践ができない子に育っていました。PNSも、まだまだ課題ですね、ってか、スタッフをどう辞めさせないかが課題なのか?
救急外来とは
救急医療といっても、いろいろあります。
・1次救急:処置後に帰宅できる軽傷を診る→病院、地域の急患センター
・2次救急:一般病棟への入院を要する中等症を診る→総合病院など、少し大きな病院
・3次救急:ICU(集中治療室)への入院を要する重症→大学病院など、いわゆるドラマ「コードブルー」。
私が今勤務しているのは、1次-2次レベルの外来で、おもな業務は、診察前の聴取/バイタルサイン(体温、血圧、脈拍、酸素濃度の測定など)、診察介助、処置(採血・点滴・吸入・浣腸…などなど)、看護指導などです。
よく、「点滴してもらいに来ました」という患者さんがいます。「ニンニク注射」とか、効果テキメンなイメージなのでしょうか?確かに、症状によって、そして混注する薬剤によっては必要かつ効果的です。ですが、点滴するかどうかは医師が判断します。そのために医師はいます。「必要ない」と説明しているのに、声を荒げる方に、点滴は万能ではないし、むしろ血管に針を刺すリスクがあること(特に子供)を分かってもらうには、どうお伝えすれば効果的なのか、毎度考えています。
救急車の利用方法って?
救急外来は、本当に色々な患者さんが来ます。自力で来る方がほとんどですが、救急車でも来ます。私は救急隊には、心から「ご苦労様です」と言います。本当に、あの方たち、デキた方々だと思います。いや、そりゃ人間なので、2年に1人くらいイライラしている救急隊員もお見かけしますが、基本、素敵な笑顔の方がたです。
最近、とある市の「基幹3病院に救急搬送された人が、入院の必要がなかった場合、7700円を徴収する」というNEWSが話題を呼んでいます。ほとんどのナースが「よく言った!」と言っています。㊟個人の感想です。ナゼかは、ネットで調べたらたくさん出てきますが、私の体験談を記したいと思います。
以下、実際にあった、マネしてはいけない事例です。
・「タクシーで来るお金がなくて」→持病なし、37.3℃の上気道炎(風邪)。
・「マジ死ぬかと思ったから」→来院の際、すでに腹痛はなくなっていた便秘。
・「救急車で来たら、早く診察が受けれるって聞いたから」→コロナ禍で多かった事例。それは単なる噂です。
・「夫が出張でいなくて、車がなくて。」→帰りはタクシー。
・・・などなど。
自力で来て、なぜか看護師に怒鳴る人もいます。
・「救急車に、音消して来てって頼んでるのに、出来ないって言いやがった。」→サイレンの意味とは。
・「救急車呼んだら悪いと思って自分で来たんだから、順番早くして」→みなさん、条件は同じです。
まだまだありますが、今回はこのくらいで。
逆に、救急車を呼んで欲しい事例もあります。
・「このくらいで救急車呼んだら申し訳ない」
・「マンションだし、救急車を呼ぶのが恥ずかしかった」
→どちらもギリ危なかったです。
救急車を呼ぶか迷った時の参考に。
(ご自身の地域にはありますか?)
以下、「#7119」について、総務省消防庁のHP
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate008.html
以下、「#8000」について、厚労省のHP
https://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/8000.html
最後に、私は看護師という仕事が好きです。(笑)
またお読みいただけますと嬉しいです。
Thank you!
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