見出し画像

私の中の小さな子ども

「どうしてあげたらいいかわからないんです」

涙をボロボロ流しながらそうおっしゃられた方。


悲しくて苦しくて。

でもそれすら、どういう感情なのかよくわからない。
とにかく苦しい。重い。
誰に、何を、どう話せばいいかわからない。
初めてこんなに泣いたと、
ゴミ箱がティッシュで溢れるほど泣いて泣いて。

少し気持ちの整理ができて、落ち着いた時、
「あなたの中に小さい子どもの自分がいるとイメージしてみて。その子、今、どんな感じ?」って聞きました。
「一瞬、笑ってるかなって思ったんだけど、よく見たら泣いてるのかもしれない。
怒ってるのかもしれない。無表情な感じもする」
「そっか。では、その子が目の前にいるとして。どうしてあげたい?」
その応えが最初の言葉でした。

「本当に辛い時、どうしてあげたらいいいのかわからない。
ちょっとしんどい時、ちょっと辛い時、
『ほら。お菓子あげるから泣き止んで』ってことはやってきたの。
でも、お菓子じゃないの。おもちゃじゃないの!って時にどうしてあげたらいいかわからない」
とボロボロ涙を流されました。


好きなこと、好きなもの、心地いいと思えるものをリストアップして、
心や体がダメージ受けた時に今できることから順にやってみることは、
最初のアプローチとして有効です。
でも、それは日常でできる応急処置であり、初期の対処法。
ある意味、表面的なこと。
まずはワーッってなってる状態を落ち着けて、次のステップがあるのです。

その方は、自分なりの方法で対処して来られたのでしょう。
でも、それだけをやり続けることは、それはある意味「スルー」になっちゃいます。

ちゃんと自分と対話、してね。
自分の中の小さい子、もし泣いていたら、傷ついていたら、しっかりハグしてあげてください。
もしも、長い間自分の心の声を聞こえないフリしてきたのなら、
聴こえるようになるまで、それなりの時間が必要です。
気づいたなら、ゆっくり向き合っていきましょ。
その時、やさしくてあたたかなtouchはとても有効です。
対話とともに、”ほどける”ような体感、感じてみてください。
自分の心や体と対話する時間、一緒に考えていきましょ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?