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【3ー9限目】潰れた保険会社ってどうなった?

潰れた保険会社のほとんどが、外国の保険会社に吸収されることになった。

ちなみに、「金融自由化に舵を切る」ということで、破綻する会社が出ることも予想されたので、平成8年の保険業法改正の中では「保険契約者保護基金制度」というセーフティーネットができていた。

ただ、しっかり準備ができていた制度ではなかったので、日産生命の破綻時にうまく機能しなかった。

そこで急遽、平成10年に「保険契約者保護機構」がスタートした。
これは「保険契約者保護基金制度」と違って、
すべての保険会社がお金を出し合っておこうというルールで、
「破綻しても吸収してくれる会社がでてきたら、資金援助するよ」
「破綻した会社を吸収する会社が出てこなかったら、保護機構が契約を引き継いでいくよ」ってもの。

ということで、保険加入者の契約が消えるってことはなかった。
ただし、保険金額や解約返戻金は下げられることになり、特に、貯蓄タイプの保険の下がり幅は大きかった。

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40歳代以上の人は、「あれ、この保険会社むっちゃ有名やん」って覚えている名前もあるんじゃないかな。

※渋谷クロスタワーはもともと東邦生命の本社ビルやで

渋谷クロスタワー


※目黒区総合庁舎はもともと千代田生命の本社ビルやで

目黒庁舎


破綻しなかったにしても、どの保険会社も苦しむには苦しんだ。
ということで、吸収・合併が相次いだで~。

◇生命保険会社の変遷表
◇損害保険会社の変遷表


平成12年(2000年)あたりを見てると、設立・合併・吸収の嵐だ。


保険会社がヘロヘロのところに、あの出来事が破綻を呼んだケースも・・・

ということで次は、
【3ー10限目】9.11とリーマンショックで破綻した日本の保険会社
やで~

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