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【4ー5限目】保険の営業さんの給料をのぞいてみよう

聞きたくてもなかなか聞けない話だね~

さて、
保険の営業さんの給料は、「固定給」と「歩合給(成果報酬)」の組み合わせからなる。
「完全固定給」だと、勤続年数や役職など、会社ごとでさまざまな評価基準があるよ。

今回は「完全歩合制(フルコミッション)」や「固定給+歩合給」の人の給与体系の例をみていこう。

(※あくまでも伝聞・事例であり、正確な内容ではないので悪しからず・・・)


保険乗合代理店A社の営業社員さん

私は完全歩合制でやっているよ。
保険会社から代理店に入る手数料のうち、毎月10万円が固定で控除されて給料が振り込まれる。
※参考
【4ー3限目】保険代理店の手数料をのぞいてみよう

先月は、終身保険と医療保険を5件ずつ契約もらって、保険会社から代理店に支払われる手数料が100万円だった。
そこから控除額10万円が差し引かれた、90万円が私の給料としてもらえるんだ。
ちなみに、交通費やカフェ代、ノベルティグッズ代など営業費用はすべて自腹だよ。


保険乗合代理店B社の営業社員さん

私も完全歩合制でやっているよ。
ウチの代理店は、手数料から20%を控除された分が給料になる。
営業費用はすべて自腹。

保険会社のキャンペーンで通常の手数料に上乗せされた手数料は、(保険代理店の収益としていて)給料の対象にならない代理店が多いんだけど、ウチの代理店だと上乗せされた分も給料に入れてくれるよ。



国内大手生命保険会社C社の女性外務員さん

「基本給14万円+歩合給」だったよ。
他の人の収入はピンキリで、平均すると年収300万円ほど。
営業費用はすべて自腹だよ。

もちろん、入社してすぐに基本給14万円だと生活が大変だから、3カ月間の研修期間中は20万円ほどの固定給がもらえた。

歩合給の計算はかなり複雑。
基本的な考え方は「販売件数×死亡保険金額×商品の係数」なので、お客さんが支払う保険料ベースではないのが特徴なんだよね。
保険会社として販売したい商品(掛け捨ての更新部分の割合が大きい商品)を月2件売ることで、基本給に5万円ほどが上乗せされる。

一方、貯蓄性の保険(終身保険・個人年金保険など)は、ほとんど成績にならないんだよ~。
ボーナスは年に2回あるけど、10~20万円位が一般的。
継続している保有契約が多いベテランになると、たくさんもらっている人もいるよ。

2年以内に解約されることを「早期解約」といって、早期解約が全体の契約の1割を超えると、給料がかなり減ってしまう。
だから、「2年経ったら解約してもいいから、2年は絶対やめないで」って営業している人もいるよ。

稼ぐ人は数千万円稼ぐけど、ごく一部。
入社して3年でおよそ7割の人が辞めていく厳しい世界なんだ。


外資系生命保険会社D社の営業さん

収入はピンキリで、平均年収はおよそ1200万円。
営業マン全体のおよそ1%が年収1億を超えているらしい。
ちなみに、営業費用は自腹だよ。

入社して初月は30万円でそこから2年にわたり固定給が減っていき、3年目からは完全歩合給になる。

歩合給の部分は、ざっくりいうと
「年間保険料×30~40%」が初年度コミッション、
2~4年目は「年間保険料×8~30%」の継続コミッション。
それに加えてボーナスコミッション「年間保険料×10~40%」があって、稼いでいるほどボーナスを多くもらえる。

例えば、
保険料月5万円×5件契約を4年間毎月継続すると、、、

年間保険料60万円(月5万円×12カ月)×5件×12カ月=合計年間保険料3600万円
【初年度】3600万円×40%=1440万円
【継続】3600万円×30%×3年分=3240万円
【ボーナス】3600万円×40%=1440万円

合計で年収6120万円ってとこだね。
2年以内に解約されるとボーナスが下がるので、2年以内は意地でも解約させないようにする人もいるよ。

もちろん厳しい世界で、10年後に残っているのは1割ぐらい。


はい!
今回は終わり~

当然だけど、皆さんが払っている保険料から営業さんの給料は支払われているわけ。
もちろん、大変な仕事だからしっかり営業さんに給料支払われてほしいんだけど、
中にはこんなこと思う人もいるかもしれないね・・・

「営業さんとか代理店を通さずに、直接保険会社に行けば、保険料安くなるんじゃね?」

って。

ということで、次回は
【4ー6限目】保険会社に直接いけば保険料って安くなる?
やで~

お楽しみに~

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