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サイボウズで社内資料を「一人ひとりに伝わる」形にするためにやったこと

サイボウズには、社内向けにアクセシビリティの啓発活動をしているチームがいます。このチームは、実務につながるアクセシビリティ関連の勉強会を定期的に開催しています。いつもありがとう!!

そのときに自分が「伝わる」と無意識に思っていることでも、場合によっては相手には見にくかったり・全く見えない、情報を得ることすら出来ないことがある……!というのを知りました。

そのあとに「どうやったら伝わるのか」を具体的に教えてくれるんですね。「教えてもらったことはやってみよう!」ということで、自分が研修で担当する資料は「一人ひとりに伝わる資料にしよう」と取り組んでいます。

以下、具体的にやったことです。PowerPointとAdobe Colorでできることです。

ページ上部に大見出し・中見出しを設定して「このページは何の話か」を分かりやすくする

拡大鏡で見ている場合

見やすいコントラスト比にする

Adobe Colorでコントラストをチェックしている例

Adobe Colorの「コントラストチェッカー」を使って、見やすいコントラスト比かを確認します。(上記の画像は参考なので実際の資料とは異なります)
自分の感覚じゃなくて、チェッカーに頼っていくスタイル!

読みやすいフォント、文字の大きさにする

線が細いフォントや明朝体のフォントは避けて、ゴシック体のフォントを使っています。

誰にとっても見える色にする

Adobe Colorで「多様な色覚対応」を使った例

Adobe Colorの「多様な色覚対応」を使って、スライド内で使用している色が一人ひとりにとって見やすい色か、見える色かを確認します。ちなみに、色だけで重要さを伝えない工夫もしています。

配布用資料はPowerPointでアクセシビリティチェックを通した状態にする

画像に代替テキストの設定

スライドに出てくる図や写真には代替テキストを設定します。

スライド内の文字の読み上げ順を設定

Mac版のPowerPointだとこの設定がなかなか見つけられずハマりました……。
[ホーム]タブに切り替えて「整列」の下矢印を押して、[選択ウィンドウ]を押下すると読み上げ順の設定ができます。

スライドタイトルの設定

機械翻訳されることを意識する

見た目での改行をしない

見た目での開業をすると、機械翻訳を通したときに意味が翻訳精度が下がってしまう可能性があると社内の勉強会で知りました。なので、ここはぐっと強い気持ちで、見た目の改行をしないようにしています。

そもそも、たかだか一資料が機械翻訳されないのでは?って感じかもしれないけど、するかしないかは必要としているその人次第。やりたいな、と思ったときにその可能性を潰さないようにしています。

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自分が社内で伝えたい、伝わっていると思っていることが実は見えない、見えづらい、情報を受け取ることすら出来ない……とかだったらお互い辛いですよね。

誰もが「社内の情報にアクセスできる」ようになるように、一つ一つは細かいけど啓発活動をしてるチームに乗っかって私も継続的に取り組んでいくぞい!

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