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疑常辞書

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常識を、疑え。日常を、疑え。「常態」は「死」である。
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#自由

「新しい出会い」は必要か?−自由とは、迷いと苛立ちに溢れている状態である−

「よりどりみどり」「〇〇放題」。 ポジティブな意味で使われてきたこれらの単語が、必ずしもそうで無くなってきている。 選択肢の多さや自由度の高さが、「良いこと」「誇るべき点」なのか分からなくなってきたのだ。--バイキング形式ではお腹は苦しくなるが心は満たされなかったり、通い放題のジムのほうが結局行く回数が少なくなる場合があるように。 -- メインPCはWindows、スマホは絶対Androidだった私である。 しかし今日、私用PCをMacにした。 一応、研究室というものに在籍

強さと支配、個人と民衆、平和と安定と自由のはなし

18-19世紀のヨーロッパの動乱は、中毒で人生を棒に振るほど面白い。 昨日の友は 今日の敵 朝の正義は 夜の犯罪 善悪と政権が目まぐるしく入れ替わる、明日が分からない不安定な世界。 しかし民衆はいつも、「今日強いもの」の味方であり、 なんとなく、現代よりものんびりと生きているように見える。 それは、理念を持つ"英雄"以外は、「自分(とその一族)が生き延びていくこと」だけが重要だからなのだろう。 ……逆に言うと、「理念のために、生命すら犠牲にする」それが後世に残る"英雄"にな