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疑常辞書

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常識を、疑え。日常を、疑え。「常態」は「死」である。
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2021年1月の記事一覧

「思考や記憶、精神の正体」という話

カエルとフランケンシュタインとヒト フランケンシュタイン。一度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。電気で動く人造人間です。フランケンシュタインをただのオカルト小説と思っている人も多いかも知れませんが違います。フランケンシュタインは、とても科学的な小説です。フランケンシュタインという小説は何故生まれたのか、そのきっかけになったと言われている実験があります。その実験は、ルイージ・ガルヴァー二という物理学者が行った実験です。実験の内容は、死んだカエルの足の筋肉に電気を

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社会的ルールからの逸脱の是非。なぜ冒険するのか

社会はルール(規範)によって動いている。ルールにも種類がある。一つは法律。法律とは、いま生きている人間が現在と未来のために、自分たちの都合によって適宜修正させながら、社会を円滑に動かしていくもの。 もう一つは憲法というものもある。憲法とは、今を生きている人々ではない、過去の人々が長く未来に亘っても変えるべきではないと思われる、基本的なルールとして定めたもの。例えば「表現の自由」や「基本的人権」など、いま生きている人、特に為政者の都合によって簡単に変えてはいけないものを憲法と