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疑常辞書

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常識を、疑え。日常を、疑え。「常態」は「死」である。
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2020年6月の記事一覧

強さと支配、個人と民衆、平和と安定と自由のはなし

18-19世紀のヨーロッパの動乱は、中毒で人生を棒に振るほど面白い。 昨日の友は 今日の敵 朝の正義は 夜の犯罪 善悪と政権が目まぐるしく入れ替わる、明日が分からない不安定な世界。 しかし民衆はいつも、「今日強いもの」の味方であり、 なんとなく、現代よりものんびりと生きているように見える。 それは、理念を持つ"英雄"以外は、「自分(とその一族)が生き延びていくこと」だけが重要だからなのだろう。 ……逆に言うと、「理念のために、生命すら犠牲にする」それが後世に残る"英雄"にな