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私と自分とほかると。

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【私】無意識を含めた全て。【自分】理論・意思の及ぶ範囲。【ほかる】物理的な存在としての私。
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#愛

私、失敗したいので。

“恥の少ない人生を送ってきました。” トライアンドエラー。 プログラミングでは当たり前のことである。どれだけ努力したって一発でエラーのないプログラムなんて書けない、否、そんなことに神経を遣うより、ゴリゴリ書いてチェックは走らせながらor機械に任せるほうが速くて正確だ。 インターネットの通信方式にしたって、たいていは「ベストエフォート」=「善処します(あるいは、最大限の努力はします)が結果は知らんがな」そして、途中で伝送失敗したら、もう一回チャレンジする。そういう方式だ。

旧生活 ‐アンフレッシャーズ-

社会人になってしまって、 終身雇用で生きていくなら、 新生活は始まらない。 もう二度と。 …… なぜわたしはこんなにも、 あいつに執着しているんだ? こんなにも執着しているのに、 好きだとは言えぬのだ? なぜあいつはそんなにも、 わたしに無関心なのだ? そんなに無関心なくせをして、 嫌ってはくれぬのだ? 全て棄てたはずなのに、 なぜあいつとわたしは繋がった? 一本の糸を残してしまった私の弱さよ。 わたしの拒絶にさえ無関心だから、 いとも簡単に他愛もなく――愛もないく

自由に楽しくVS本気で向き合う ~のだめカンタービレに愛を込めて~

「自由に楽しくピアノを弾いて何が悪いんですか?」 「本気で音楽と向き合ったらどうなるか知りたくない?」 最近まさに考えていたことだ。  サンバとロックを愛する、クラシックがわからない私には、彼らの苦しみは到底わからない。楽譜は読めても「音楽」を五線譜で表すことがいまだに理解できないし、推敲に推敲を重ねる文章と線に線を重ねる絵画を愛してきたから、その瞬間にしか存在しない芸術なんて恐ろしいものなんて全く理解できない領域。だから、正直「1音くらい間違えたっていいじゃん。CDでい

梅雨に

『この執着はなんだろう』 空から降り注ぐねっとりとした雨が、 全身に絡みつき、心を浸蝕していく。 -- この執着が愛だと言うなら、 いろんなところの辻褄が合う。 この苦痛が愛だと言うなら、 人々の認識はすこし違うのだろう。 愛で幸せな家庭が築ける筈がない。 この絶望が愛だと言うなら、 パンドラの箱を開けて広がったのは 愛なのだろう。 たったひとりの人間を 執拗に意識し 執拗に追い回し、 我が身を消耗してゆく。 そんなものは愛じゃない、 只の執着だよ、と、 愛する誰かに言