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ミーティング中、急に言葉が出てこなくなった

今日は仕事の話。


ミーティングをしていると、自分の話が相手にきちんと伝わっているか心配になることがある。

これは「この人ホントに分かってるのかな?」のように相手の理解力を危ぶむものではなく、「私のこの説明で分かりづらくなかっただろうか」という、自分の説明力、表現力に対する心配である。

話した数秒後には「何言ってんだ自分」「もっとしっくり来る言い方があっただろうに」と反省することも珍しくない。



気になるなら相手に逐一確かめればいいじゃないか、あるいは相手の表情からそれとなく「あ、分かりづらかったかな」とか察知できるんじゃないか、という意見もあるだろう。

前者については現に意識していて、話の途中途中で「ここまでで分かりづらかった点、気になる点はありますか?」と一言挟むようにしている。

そのタイミングで質問や「こういうことですよね?」と確認を受ければ、自分と相手とで認識の齟齬がないか、意図した内容が伝わったかが分かる。


ただ表情に関しては、オンライン形式ということもあり、どうしても確認を怠ってしまいがちだ。

話しながらメモをとったり画面共有を行ったりしているため、「ここまでで…」と聞きながら相手の顔を見ていないことがままある(ただ、見ていたとしても相手の表情から察せないこともある…)。



そんな悩みはありつつも日々仕事を進めているのだが、今日のミーティングでは突然「頭が真っ白になる」という状態に陥ってしまった。


「◯◯の件について、先日の白飯さんの話では〜〜〜ということだったかと思いますが、合っていますか?」


チームメンバーから何気ない質問を受けたとき、私の頭の中は見事なまでに「………」だった。
答えはあるがスッと口で説明できない、とかではなく、なんにも浮かばない、文字通り真っ白だったのだ。


ミーティングの準備をしてこなかったわけでもなければ、答えに詰まるような難題をいきなり突きつけられたわけでもない。
なぜ無になってしまうのか、自分でもまるで分からなかった。


オンラインミーティングでの沈黙というのは、オフラインにはない扱いづらさがある。

オフラインだと「あ、今考えてるな」「答えを待ってくれてるな」といった雰囲気を察知しやすいが、オンラインではその空気が伝わらない。
カメラで顔が見えていても、電話口で不意に黙られるのに似た緊張感がある。

その後は途切れ途切れながらも言葉を発し、他のメンバーからも助け舟を出され、何とか話を着地させることはできたが、しばらく私は混乱と後悔にさいなまれていた。



ミーティングから数時間も経つと、「真っ白」の原因はおおよそ整理されつつあった。
次からはこうしよう、という対策も、それなりに見えてはきた。


ただ、あの場で無になってしまった、ということへの動揺というか、なぜ、という気持ちはなかなか消えない。


「上手く喋る」ことがミーティングの本質でないのは分かっているし、いつも言葉に詰まるわけじゃないのだから、たまにはそういう日もあるだろう、と流していい気もする。


それでも引っかかる。
なぜ詰まってしまったのだろう、と考えずにはいられない。

もう少し自分のなかで、見つめ直す時間が必要なのかもしれない。

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