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作業BGM-低音編

以前の投稿で、最近は作業BGMにはクラシック音楽を聴いています、と紹介しましたが、今回は低音編です。

私は音楽は広く浅く聴きますが、中でもクラシックと同じくらい好きなのが低音の利いた電子音です。
中学生くらいまではJ-POPをあたりさわりなく聴いてたのですが、高校生になるとタワーレコードやHMVに足繁く通い、UNDERWORLDのジャケットのかっこよさに痺れ、Aphex Twinのニヤリ顔のジャケットに怯え、Squarepusherを聴いた時の「ナンジャコリャ」な衝撃に、とにかく胸をざわつかせていたのでした。さらにケン・イシイとブンブンサテライツを知り、「日本人でもこんな音鳴らす人がいるのか!」とかなり驚いた記憶があります。
17歳の私は遂に「音楽ってのは、誰もが理解できるメロディーでなければならない訳ではない、そしてハートウォーミングな歌詞が必ずしもある訳ではない」ということに気づいたのです。

しかし2000年代に入り社会人になると、日々の忙しさに託けて、新しい音楽を追いかける気力を少しずつ失います。とはいえ、フジロックやサマソニ、ラッシュボールには足繁く通っていました。2000年代は電子音はさほど聴かず、2000年代前半はLINKIN PARK、後半はELLEGARDENを崇拝してたんじゃなかろうか(どちらも今もめちゃくちゃ好きです)。

そして2010年頃、個人的にドドッとダブステップのビッグウェーブが来ました。DOMMUNEでG.RINAさんがDJしてた時のがきっかけだったかな。(たぶんこの頃→http://www.ele-king.net/chart/dj/g_rina/001050/

それからいろんな「カッコイイ電子音」を探し求め、2012年のエレグラは大阪から幕張までわざわざ出陣してしまいました。個人的に一番胸アツな面子だったフェスで、酒を飲むのも忘れて踊り、仕事の徹夜明けみたいなゲッソリ感で都内まで5人、とぼとぼと朝日に照らされて帰った記憶があります。

2010年のダブステップ絡みでJames Blakeの「CMYK」をよく聴いてたのですが、同じタイミングでもう一人気になったのがイギリスのDJ、Pariah(パライア)。Detroit Fallsを聴きながらスノーボードすると、なんかうまくなって気になったなあ。。

2011年くらいのアー写は、小生意気そうで神経質そうな男の子って感じだったのですが(ごめん)、彼個人の曲もMIXもかなり聴きました。2011年に発表されたMIXで使われた曲たちは、未だに聴いている始末です。いやチョイスがどちゃくそに格好良いんだってば。

Levon Vincent - Tyner [Soul People]
EMG - Living [LiveJam Limited]
STL - Easy Morning [Something]
Levon Vincent - Solemn Days [Deconstruct]
G Strings - The Land Of Dreams [Seventh Sign]
Rivet - Vermont [Naked Index]
Marcellus Pittman - Obsession [FXHE]
DJ QU - Everybody's Dark [Soul People]
Omar S - Busaru Beats [Sound Signature]
Glenn Underground - May Datroit [Peacefrog]
Anthony "Shake" Shakir - Trackin [Fit Sound]
Rick Wilhite - Get On Up! (Theo Parrish's Late Dub) [Rush Hour]
The Analogue Cops - Shubi Shubi [Sabotage]
WK7 - The Avalanche (Hardcore PCK Mix) [Power House]
MCMLXXXVII - Choice [MCMLXXXVII]
Brooks Mosher - Mass Transit [Dolly]
Fingers Inc. - I'm Strong (Instrumental Mix) [Clone Classic Cuts]
Head High - It's A Love Thing (Piano Invasion) Power House
EMG - Up The [Magic Train - LiveJam]
Soul Capsule - Waiting 4 A Way [Perlon]

2019年の春、ふと「そういやPariahって何やってるのかしら?」と何故か急に思い出して調べたところ、めっちゃメガネの似合うかわいいお兄ちゃんになっており、なおかつ来日&来阪間近でした。「しかも来るのん、来週やんか!!!」というタイミングで気づいたので、全ての予定をキャンセルし、10年以上ぶりにクラブに駆け込みました。いやほんとにテンション上がりすぎて駆け込んだわ。

数多のDJの中で何故この方のDJセットに惹かれるのかなあと思ったんですけれど、純粋に選曲が好みなのと、あと曲のつなぎが上手な気がします。ただの贔屓目かもですが。そして久しぶりに生でずどーーーーーんとした重低音を聴きテンションがあがり、「中学生の頃、お年玉で買ったウォークマン(カセット)は常にBASS BOOST機能をオンにしてたし、高校生の頃は訳も分からずテクノをいっぱい聴いて痺れてた。そりゃ好きに決まっとるよなーーー!」と、猛烈にワクワクした気持ちでアメリカ村から心斎橋駅まで小躍り&ダッシュしたのを覚えてます。

テクノとかダブステップって、独特な暗さを含んでいるのに、「暗さの中に見えるやたら美しい空気感」「退廃した世界感っぽさ」「胸がざわざわするのに気になって仕方がない」「けだるさ」といったこの感じになぜ惹かれるんだろう?と考えてみたのですが、きっと「すごい台風が来る→学校休みになる→ちょっとドキワク」みたいな感じに近いのかなという結論に至りました(あくまでモノの例えです…つい10年くらいまでは暴れ馬みたいな台風なんて滅多に来なかったので…)。思考がちびっ子レベルでごめんなさい。

まあ、
(ヾノ ´∀`) < こまけえことはいいんだよ
(ヾノ ´∀`) < とにかく俺ァ、重低音が好きなんだよ
ってことで、深い考察ができるスキルがございませんので、どうかこれで勘弁してください。

ああ、またいつかフェスに行ける日が来るといいなあ。

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