「調査レポート」ゴルフの飛距離と上半身の筋力と下半身の筋力…そして…。
【経緯と検証1】
※これはBIGの筋力と飛距離の相関関係を導き出す前に開始した検証です
ゴルフの飛距離は上半身の力が大切なのでは?という仮説を立てました。
そこで被験者1名に、3カ月間上半身の筋トレだけを行って頂きました。
【結果】
上半身の筋トレは短期的に飛距離を向上させるが、2~3か月ほどで伸び悩みを迎える。
【検証2】
続いて、下半身の筋トレを開始していただきました。
※この期間、上半身の筋力は維持に努めていただきました。
【結果】
約2か月の下半身のトレーニングで、僅かに飛距離を伸ばすことが出来た。
目立ったポイントとしてはミート率の上昇が挙げられる。
【前回測定~現在】
引き続き下半身のトレーニングを継続してもらった。
その結果
デッドリフト 80kg→110kg→130kg
スクワット 75kg→100kg→100kg
体力要素の変化は上記のとおりである。
【結果】
ヘッドスピードとボール初速が向上した!
測定中に明確な変化を感じるくらいに上昇したのである。
下半身 開始前 前回 今回
ヘッドスピード 50.9 50.8 51.7
ボール初速 75.4 75.6 76.4
飛距離 308 309 307
※11球平均・トラックマンで測定しボールとクラブは同一のものを使用。
300yd以上の飛距離を誇る選手は1yd伸ばすだけでも大変な中、ボール初速1も速くなっているのである。
測定飛距離の平均は1~2yd落ちているが、これはスピン量の影響でありクラブとの相性が悪いことが考えられる。
また、仕事の都合上最近練習ができておらずかなりボールがばらけていたのでそれの影響もあったと考えられる。
が、初速が1向上したという事は理論上4yd伸びたのである。
さらに、被験者自身のクラブを使用した結果
ヘッドスピード 53.1
ボール初速 80.1
飛距離 331yd
と自己記録を大きく上回ったのである。
個人の感想として…
打撃時に右ひざが前に出る癖が治った(治りかけている)
スクワットやデッドリフトの感覚が似ているので習得しやすい。
とのことでした。
【結論】
結局BIG3の筋力が飛距離に影響を与えるという別研究の結果のままだともいえる気がします。
詳しくはこちらのブログをご覧ください。
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【今後に向けて】
上半身、下半身の筋力は維持に努め、ファンクショナルトレーニングを主に行って頂く。
種目1:ケーブルスイング
種目2:右手押しトレーニング
◆ケーブルスイング
ケーブルマシンを用いてスイングの動作を取る。
持ち手は基本的なハンドルを用い、右手で握り、左手を添える形で行う。
◆右手押しトレーニング
ケーブルマシンを用いてインパクトから先の右手の押しを鍛えるトレーニング。
持ち手は基本的なハンドルを用いる。
現時点での使用重量がそれなりに高く、さすが300ydオーバーの選手だな…と感じています。
これからの彼の変化にご期待ください。
さいたま市浦和区のパーソナルトレーニングジム
ネクサスフィットネス浦和 代表トレーナー 保條
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