見出し画像

現役生のみなさんが一通り語ってくれたところで、OBOG週に突入です。初々しさ&瑞々しさが一気に減少しますがそこは年の功で挽回やで!まずは広報担当、1993年卒業の今田が感傷に浸りながらお送りします。長いです。お時間とらせてすみません。

◆ベトナム語との出会い
それが起こったのは在りし日の進路相談の時間でした。外大に行くことは決めていて、目指すは英語科!だった私に、担任の先生は「君のいまの偏差値では英語科は無理や、そやなあ…○○○語とか…」と至極まともな意見をくださいました。ただ、残念無念、私はその先生とまったくそりが合わなかったのです。あんたの言いなりにはならん!とばかりに憤怒の形相をもって「じゃあベトナム語にします(`・ω・´)」と即答。完全に成り行きやん。とはいえ無事に合格し、その時は想像していなかった「外国語を学ぶ本当の楽しさ」を体感することになるのでした。
なにが一番楽しかったかといえば、ちゃんと発音できること!高校まで勉強してきた英語は好きではあったけれど、ちゃんと発音したら「なにカッコつけてんのー」みたいになるあの雰囲気にのまれていつも微妙にカタカナ英語で発音してたのが地味にストレスで…。それがベト語の授業では気にしなくていい!むしろちゃんとできなかったらできるまでやらされる!そこから飛び降りなさーいとか言われる!手ごたえありまくりんこやん!楽しい!

考えてみたら、大学で初めて「外国語の学び方」を学んだんですね。アルファベットはこんな文字、母音はこんな音、これにこの子音を組み合わせるとこんな音になってそして文法は…てな感じで段階的に覚えていく。もちろん、学び方はこれだけじゃないけど、この一つを知っているだけで外国語学習の進度はぜんぜん違います。
私はこの「学び方を学ぶ」段階が楽しかったけど、とにかく話せるようになりたいと思っている人にとってはいっちばん地味でつまんない段階です。でもね、ここをちゃんとやっとかないと、「意味は通じるけど丁寧さに欠ける」ベトナム語を話すことになりかねない。崩すのなんていつだってできるんだし、せっかくだから丁寧すぎるくらいのベトナム語使いたいじゃない?
…いかん、説教じみてきた。
仕切り直し。けっこう貴重な画像をご覧ください↓↓↓

TCSとの夕べ

↑↑↑ベトナムの国民的音楽家Trịnh Công Sơn(左奥)の前で大胆にも「オリビアを聴きながら」を友人と歌い上げる私。手前は冨田先生(黒髪!)

◆ベトナム語との別れ・再会・そして現在(いま)
外大ベト語(正式名称は「大阪外国語大学タイ・ベトナム語学科ベトナム語専攻」)を卒業して中国貿易の会社に就職。そのあとはスナック→大学院でベトナム文化研究→専門学校非常勤+いろいろ、というベトナムから離れちゃ戻り、戻ってもベトナム一筋ではないという道を歩んできました。現在は求人広告のライターをメインのお仕事に据えて、専門学校でベトナム語を教えてもいるという生活です。

ベトナムもベトナム語も好きなんですよ?ただ…業界にどっぷり入り込む自信がない。とはいえ愛着があるから完全には離れられないというか。そういえば、大学院のときに冨田先生に言われたなあ。「おまえは逃れられない運命なんだよ~」って。でもさあ、私よりできる人いっぱいおるやん?ていうかそんな人しか周りにおらんもんで、ほんま私ここにおってええんか?て思うわけですよ。そんな劣等感を振り切って、「まあ、よく言えばベトナム業界を俯瞰できる位置におるやん。けっこうええポジションやん?」て考えてみたりもするけどいかんせん気が小さいもんだからすぐにしなびてしまうという…

◆なんとなく〆
とまあ、成り行きで始まったベトナム語との関係なんですが、こんな「つかずはなれず」な距離感で続いています。これからも変わらないんだろうなあ。みなさま今後ともよろしくお願いいたします。はあと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?