年度途中で保育士辞めました。保育士辞めたいときは逃げていい!

保育士として働く皆さんこんにちは!

ゆうこ先生です。

保育士って本当に大変な職業だと思いませんか?
おそらく、保育士という仕事を経験したことのある方は「辛い!」と賛同してくれるのではと思います。(笑)

そんな保育士ですが、私は新人時代何度も「辞めたい、辞めたい」と思ったことがあります。
しかも専門学校を出て始めて入職した保育園をなんと私は4ヶ月で辞めています。

当初は考えて考えて考え抜いて出した決断でしたが、園長や先輩からは大バッシング。
他の同期の友人はみんな各々保育士として頑張っているのに「どうして私だけだめなんだ…」と焦った記憶もあります。

しかし今となってはいい経験。
その後もう1度保育士にチャレンジし、居心地のいい園に再就職。

出産するまでの5年間、もちろん大変さはありましたが楽しく過ごすことが出来ました。

今回は保育士を辞めたいと感じている方を、勇気づけられたらなと思います。


初めて入職した保育園|保育士辞めたい以外の感情がない

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初めて保育園に入職したのは保育系専門学校を卒業した20歳の頃。
自分が住んでいた県は保育士不足に悩まされており、保育士であれば経験問わず引く手あまたでした。

入職した保育園では1年めにも限らず、副担任を任されることとなりました。
初出勤から毎日夜遅くまで残業や持ち帰りの仕事でたくさん。
子供の顔と名前を覚えたり名簿を作ったり、壁面装飾を作ったり、保育案、行事のスケジュールまで任されました。

でももちろんなにもかもが初めてのことばかり。
右も左もわかりませんし、教育係のおばちゃん保育士はかなりキツイ人で、「どんだけ時間かかるの?!」「まだそれやってるの?!」。
何か質問を使用ものなら「そんなことも考えられないの?」「考えてから聞いてよ!」…。
次第に分からないことがあっても質問をするのが嫌になっていってしまいました。
後から考えれば質問をしない私が悪いんですが、とにかく当時は金切り声で怒鳴られるのが嫌で完全に萎縮してしまっていました。

「もしかして保育士向いてない?辞めたいな…」とこの頃初めて辞めやたいと思いはじめました。

そんな私を子供たちはよく見ています。
保育士であるのに子供には完全に甘く見られていたようで、私の言うことは何も聞かない。
すぐにふざけて物事がうまく進まない。

新人保育士の私が言う「静かに〜」と、ベテラン保育士が言う「静かに〜」は子どもたちの反応はまったく違います。
私の言うことはまったく聞きませんが(なめられていたんだと思います)、ベテラン保育士の言うことはすぐに聞く。
経験不足な面ももちろんありますが、そこでも「ちゃんとやってよ」と後で呼ばれて怒られるので、最後の方は子供のことまで嫌いになりそうなくらい精神的に疲弊していました。

そして入職して2ヶ月たった頃、女性の職場ならではのいじめ…とまではいきませんが嫌がらせが始まりました。
例えば子どもたちが退園後、職員室に戻ると聞こえるように職員同士で私の足らない部分を挙げている。
先輩保育士が保護者と私の失敗談をして盛り上がる。
先輩保育士の仕事を押し付けられる などなど…もう、思い出しただけでもあの頃辞めたい、辞めたいと泣いていた自分を思い出して辛くなります。

そのあたりで、自分は仕事もまだ一人前に覚えられない、先輩保育士には冷たくされ笑われている、子供ももう嫌いになりそう。
こんなことをするために保育士になったんだっけ?もう辞めたい、でもまだ2ヶ月しか経ってない。今辞めたら甘いってまた悪口を言われるんじゃないか?
でももう辞めて逃げたい。でも、でも…。
この頃は辞めたい、でも辞めたらまた責められて笑われる…。という思いでいっぱいでした。

まだ入職して2ヶ月。せめて辞めるなら年度末まで待たなくちゃ。年度途中で辞めるなんて…そんな思いもありました。

【「保育士辞めたいけど年度末まで待たないとダメ?」な参考記事】


年度途中で保育士(副担任)を辞めた|保育士辞めたい以外の感情がない

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段々食事や睡眠をとるときですら「保育士辞めたいな」「明日行きたくないな」と思うようになり、保育士として働いているときでも先輩保育士におびえて楽しく保育をするということは1度もなかったように思います。
夜も眠れない日が増え、保育園のことを考えると胃がぎゅっと痛くなりました。
私は保育士の間でも孤立していて誰にも相談できる相手がいなかったことも問題だったかもしれません。

また、その頃から日中もぼーっとすることも多くなり、さらにミスも増えました。もう、何をしていても「辞めたい…」という言葉が頭に浮かびます。
保育士が休みの日でももちろん持ち帰りの仕事がありましたが、今までは時間を作っては友人と食事に行ったりしていました。
でも最近はそれも億劫で、ただ心を殺してひたすら持ち帰り仕事をこなす…という日々。

ある日出社しようとすると体が動かず、ストレスから吐いてしまいました。頭の中はパニック。遅刻したら怒られる、また迷惑をかける…。
無理やり母に連れられて心療内科に行くと、「鬱です」とのこと。
正直私はその言葉を聞いて、正直「やっと保育士を辞められる、開放される…」と思いました。

そこからは診断書をとって、先輩保育士は飛ばして園長先生にそのまま「辞めたい」という意思を告げました。
引き止められるかな?と思っていましたが、意外とあっさり「わかりました。今月中までということで。」と退職日が決まりました。

退職日まで3週間ほどありましたが、その間はもちろん私が保育士を辞めることになったと知った先輩保育士から嫌味を言われることも多々ありました。
しかし退職日が決まってしまえば、かなり気は楽に。
最後の最後まで私はこの保育園には馴染めず、「保育士として」いい思い出を作ることや充実感を感じることなく、ただ辛い、辞めたい、という気持ちしか思い出には残りませんでした。

【「保育士辞めたいけど年度末まで待たないとダメ?」な参考記事】

意外と年度途中でも辞められた|保育士辞めたい以外の感情がない

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おそらく私が意外とあっさり保育士を退職できたのは「鬱」という引き止めづらい理由があったからだと思っています。
専門学校時代の友人に聞くと、「親の介護」や「留学をしたい」という理由では「保育士を辞めなくても介護と両立したら」や「留学はあとでもできる」と引き止められ、辞めることをかなり苦労したそうです。

年度途中で保育士を辞めることにはかなり抵抗というか、情けないと思う気持ちがありました。
せっかく子どもたちも少しは慣れてくれたし、無責任なんじゃないか。保護者にも責められるんじゃないか。そんなふうに思っていました。

しかし退職後、鬱の療養にも半年間という長い時間を掛けました。
「鬱は病状が軽ければ軽いほど普段通りの生活に戻れるまで時間もかからない」と医師に説明され、「あ、年度途中だったけどあれ以上辞めたい、逃げたいって気持ちを我慢しなくて正解だった」と思えるようになりました。


年度途中の退職を考えている人には”酷な言い方”になりますが、年度の途中で辞めることは、「プロジェクトを途中で投げ出して辞める」のと同じことになりますね。辞めたいと思う理由が何にせよ、年度途中で辞めることは、同僚保育士や保護者だけでなく何より子どもにも負担がかかります。
保育士で年度途中に辞めたいときはどうすればいい?退職の理由や転職のポイントは?「年度の途中だけど、もう保育士を辞めたい、、、」と悩んでいる方は必見。年度途中でも、後悔せず出来るだけ円満に退職するためにhoiku-information.com

このように書かれているサイトはたくさんありますが、私は年度末まで待たなくてよかったと本当に思いますし、今保育士辞めたい、と思っている方にこんなふうには言えません。

年度途中でもいい、辞めちゃいましょう!


▼こちらは私と同じように保育士として働いていて、精神的に辛くなってしまった方の記事です。
共感することが多く、あの辛かった時期を思い出します。


皆さんの中でも「辛いしもう保育士辞めたいけど迷惑がかかるかも」「年度途中に辞めたらもっと怒られるかも」そう思いながら無理して保育士を続けている方も多いのでは?と感じます。
私はこの経験があったからこそ、このnoteを更新しています。

少しでも皆さんのちからになれたらと思います。

【「保育士辞めたいけど年度末まで待たないとダメ?」な参考記事】


年度途中退職から半年後、保育士に戻った話|保育士辞めたすぎて辛い

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鬱の症状もだいぶ落ち着いたころ、保育士に戻るかをとても考えました。
それは「もしかしたらあの保育園が私にあってなかっただけかも」と思ったから。
それにあんなになりたかった、夢見ていた保育士という仕事をたった4ヶ月で諦めてしまうのはもったいないのでは?
新しい環境でもう1度チャレンジしたい!と思えるようになったんです。

そこでいくつか保育士転職サイトに登録し、今までのことを洗いざらい話して合う職場を紹介してもらいました。
鬱や孤立した話をしたら保育士転職に不利になるかも?とも思いましたが、なりふりかまっている状態でないこともわかっていましたし、お給料が低くてもいいから環境のいい保育園で働きたかったんです。

その後、「保育ひろば」さんに紹介してもらった近場の保育園。
「またダメだったらどうしよう?」「もうやめられない」「保育士として働けるだろうか?」と怖さが出てきましたが、なんと見かねたのか保育ひろばのスタッフさんが一緒に園見学に付き添ってくれることに!
聞きづらい人間関係の話題や新人教育の話題も振ってくれ、園長先生もとても丁寧に答えてくださっていて、かなり安心できました。

この保育ひろばさんの対応と見学に行った園の雰囲気の良さに惚れ、そのまま保育ひろばさんのお世話になって無事保育士に再就職できました。

転職してみてわかりましたが、悪い保育園もあれば良い保育園もある、ということ。
再就職した小規模保育園は、保育士や子供の数は前保育園の半分。
いい意味でアットホームな雰囲気で、こんな半人前保育士の私を受け入れてくれました。

わからないことはきっちり教えてくれ、ミスをしてもあとからフォローをいれてくれる。

保育士の人数が少ない中でも助け合って、尊重しあって楽しく保育をしている、という印象です。

その後は冒頭でも書いた通り、その小規模保育園を第一子を妊娠・出産する5年後まで働きました。

この小規模保育園は育児が落ちついたところでまた復職するつもりです。

その人にあった保育園はあるから、今働いている保育園を「辞めたい」「逃げたい」「もう辛い」と泣きたい気持ちで働いている保育士さんは年度途中でも無理せず辞めてしまうのを進めたいです。
親切な転職サービスもたくさんあるし、居場所はまだ他にもあるよ!と私は思います。

最後にお世話になった保育ひろばさんのサイトも貼っておきます。
それでは!