主体性とは

22:00に寝て5:30~6:00に起きる健やかな生活も、たった1日の呑み過ぎでパーになりましたディーせんせいです。また頑張ります…
一週間お疲れ様でした!本日は「主体性」についてです。


主体性とはと言われたら

主体性とは?と言われたらテンプレ的なものは存在するのかなと思います。それは【選択すること】と【決定すること】です。

遊び1つとっても何して遊ぼうかと考えて、選択して遊び始め、没頭する。
バイキング方式の給食で量を自分で決めて、食べ切るとかですね。

そこには子どもの意志があり、自ら答えを導き出して動いている様子があります。それが主体性とは?と言われた時にまず僕だったら答えます。

しかし、それだけが主体性ではなく、様々な要素が絡み合っての主体性であることと「主体性=いきいきと活動している姿」ではないということをここから考えていきたいと思います。

そもそも自己決定とは

自分で選択して、決めるという大まかなことは分かっている。けれども果たして子ども自身が保育者などの人的環境、玩具などの物的環境に「すべて」自ら関わって自ら決定していくというのは難しいのかなと思います。

どういうことかというと、子どもが「関わる」までにいく過程には保育者との声掛けなどが存在しているということです。

「〇〇君、一緒にこれやってみる?」「〇〇ちゃんたちがおままごとしてるから一緒にやってみたら?」などと、簡単に表現するとこのような形で大人が提案したことに対して「やってみようかな」と思うということ。

保育の中で日常生活から行事にかけて、大人が子どもが自ら選択して決めたと「思わせる」ような仕掛けづくりを積み重ねていっているかと思います。

「自己決定」というのは他者の存在や環境、決定したことを認めてもらえる状況によって成り立っているということですね。

なので、いくら主体性で自分で決定することが大切だと言っても、ただ玩具を準備して置いておくだけでは自己決定を促すことにはならないということです。

主体性というのは他者との関係値によって発揮される

入園したての3歳児のお子さんがいました。その子は当然場所にも人にも慣れていませんから、最初は委縮しており、保育者が他者とのかかわりを促したとしても前向きになれないことがあります。

なので行動を促す前に「寂しいね」「不安だね」などとその子の思いを言語化して、思いを共有していきます。その積み重ねによって「あ、この人大丈夫そうだな」と徐々に思っていきます。

保育園自体も「ここは自分にとって安全な場所なんだな」と徐々に認識することで、安心感を持ちますね。

その子は1か月くらいはあまり自分を出せていない様子でしたし、活動の節目節目では親御さんのことを思い出して泣いてしまうこともありました。

けれども、保育者との信頼関係を築いてから、保育者と一緒にブロック遊びをしたり、おままごとをしたりします。するとその遊びをやっている他の子どもたちとの関りが生まれ、いいタイミングで保育者が抜けると、子どもたち同士で遊べるようになりました。

もちろんその流れは当たり前なのですが、主体性というのは、その子と保育者、その子と環境の関係値によって表出加減も変わってくるということを最近身を持って感じたのであります。

主体性とは活動している姿だけではないという視点

自己決定するには他者との関りや、決めたことを認めてもらえる環境が必要であるということ、主体性を発揮するには、人や環境に対して安心感を持つことが大切であるということを綴らせてもらいました(ざっとまとめるとね)

こう見ていくと、活動的に物事に取り組む姿が主体性だと思ってしまいがちです。ただ、それを受け入れてしまうと「参加すること」「取り組んでいること」がゴールになってしまい、そこに強制力が加わってしまうと、その瞬間主体的とは程遠くなってしまいますね。

寂しくて泣いている、ぼーっとしている、喧嘩して怒っているなどの感情を表出している姿も主体性だと捉えることが大切だと思います。

その捉え方がなかったら「泣きやませて遊びに入れてあげなきゃ」ということになってしまいがち。でも、泣いていることも主体性だと思えば「寂しいね」などと子どもの感情に寄り添った声掛けがまず先に生まれてくるのではないかと思います。

その関わりが子どもの安心感につながり、物事への積極的な関りへと繋がっていくのではないかと思います。

まとめ

主体性と一括りに言っても難しいですね。選択と決定といっても、そこには他者の存在が必須であり、子どもの姿を「主体的」だとどう捉えるかによって関わりも変わってくる。

そして、子どもと周りの人や環境との関係値を考えて着目すると、関わり方が変わってくる。改めて、色々な角度から子供の様子を受け止めて、関わっていくことが大切なんだなと僕自身感じています。

この記事を読んで「ただ選択と決定を促すだけじゃない」ということが伝わったらいいなと思います。僕もまだまだ勉強が足りないので、こうやって合うトップとして自分の中に落とし込んでいきたいと思ってます♪また是非読んでください。最後までありがとうございました。

明日からの皆さんの生活や保育がより良いものになりますように。ディーせんせいでした。


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