見出し画像

【保育現場の五月病】症状・原因と対策について

五月病とは、新年度や新しい環境への適応によって引き起こされるストレスや疲労感のことを指します。保育の仕事は子どもたちの成長を支える重要な役割ですが、その一方で多忙なスケジュールや肉体的・精神的な負荷も伴います。
この記事では、五月病になりやすい症状と考えられる原因、そして改善方法を紹介します。

五月病の症状について

五月病は、「なんとなく体調が悪い」、「やる気が出ない」など心身に不調があらわれる状況のことを指し、身体的・心理的・社会的な症状として現れることがあります。

  • 身体的な症状:頭痛や体のだるさ、食欲の変化など

  • 心理的な症状:イライラや不安感、気分の落ち込みなど

  • 社会的な症状:人間関係の悩みや孤独感、仕事へのモチベーションの低下など

五月病の原因

五月病の原因はさまざまですが、保育現場の場合以下のようなことがあげられます。

忙しいスケジュールと時間管理の難しさ

4月に新年度が始まりはや2か月目に突入しました。最初は新しい園児さんや保護者さまをサポートされることでいっぱいいっぱいだった1ヶ月だったと思いますが、5月は、4月に手を付けられなかった「やりたいこと」「やらなければならないこと」が積みあがっている状況ではないでしょうか。
4月と変わらず忙しい毎日ですが、突発で同僚のお休みが入って代わりに出社したり、途中入園の園児さんが入園することが決まったり、保護者会があったり、プールに向けての準備がはじまったりとどんどん業務がふえていきますよね。
忙しいスケジュールの中で、マルチタスクを管理していくことはとても難しいですし、気を遣う業務です。

長時間の肉体労働と疲労感

1日8時間~10時間、週5日、子どもたちと一緒に活動をしていると身体の疲労もたまっていきます。新しい環境に慣れてくると、子どもたちはますます活動的に!
子どもたちの安全に気を配りながら自身も立ち作業や座り作業を続けていると、疲れが取れにくくなると思います。

職場関係者とのコミュニケーション

特に、4月から新しい環境で働き始めた方は、職場の人間関係づくりに気持ちを消耗しているのではないでしょうか?保育現場では、職場関係者との円滑なコミュニケーションが重要です。適切なコミュニケーションを通じて情報共有や意見交換を行い、チームワークを高めて保育を行います。
お互いに「はじめまして」の人同士、気を使いながらでも、質の高いコミュニケーションが求められます。

これらの要素が重なることで、保育士の方々はストレスを抱えやすくなります。

五月病の改善方法

五月病から抜け出し、健康な状態を保つためには、以下の方法が役立つでしょう。

  1. ストレス管理とセルフケア
    ストレス管理は重要です。自分のストレスを認識し、それに対処する方法を見つけましょう。リラックス法や瞑想、趣味の時間を確保するなど、セルフケアの習慣を取り入れることが大切です。

  2. ワークライフバランスを意識したスケジュール管理
    仕事とプライベートのバランスを取ることが重要です。無理のない範囲で、効果的なスケジュールの作成を心掛けましょう。仕事に集中する時間と自分自身のリフレッシュの時間を明確に区別し、無理なく調整していきましょう。

  3. 上司や同僚に相談する
    職場の人間関係やコミュニケーションの問題に直面した場合は、積極的に解決策を探しましょう。上司や同僚に相談してみることで、自分にない視点や考えに気づくことができるかもしれません。

まとめ

まずは、5月は慣れない職場環境でで心身ともに不安定になりやすい時期であることを理解しましょう。「周りの人は大丈夫なのに、なんで自分はできないんだ」と自分を責める必要はありません。
大切な子どもたちの成長を支える保育現場の方々のこそ、心身ともに健康であることが重要です。無理をしすぎず、ご自身のペースでお仕事をすすめられるよう、周りの方にも相談してみるとよいでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?