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【保育の先生相談室】ネガティブゾーンに入ったら

こんにちは、保育のとびら事務局です。
前回の記事で、「五月病ってありますよね~」ということを書いたのですが、そのメッセージにたくさん反響をいただきました…!今回は、そんなご意見を踏まえて「ネガティブゾーンに入ったら」というテーマを考えてみようと思います。

子どもが好きで、保育士になりました。だけど実際現場に立つと“自分ってダメだな”と思うことがたくさんあって、退職したこともあります。同世代でしかも女性同士なのでどうしても比較してしまって、自分の周りでマイナスなことが続いている気がするし、子ども達にも保護者の方にも迷惑なんじゃないかなって…

面談時に以前の園でのお仕事の話を聞くと、上記のような悩みを持つ先生にたくさん出会います。確かに、一度ゾーンに入ってしまうとなかなかぬけきれませんよね。
ネガティブ思考が強い先生はやはり自己肯定感が低い方が多いイメージです。今回は、そんな先生たちのこんなところがすごいと思う!という部分と、「私はやっぱり克服したいな」という人に向けたメッセージです。

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なぜ”どうせ自分なんか”と感じてしまうのか

上記の方もそうですが、保育園や幼稚園は日々何十人の人とコミュニケーションをとる場所です。予想外のハプニングも起きやすい職場です。お話を聞いていると、お仕事の中で良かったこと・やりがいに思ったことよりも、ハプニング時の対処や上司/先輩に指導されたことなどが強く記憶にあるようで、「あの時ダメだった、自分のことも周りの人のことも信用できなくなってきた。」と感じてしまい、ループしてしまうようです。

保育士さん、幼稚園教諭さんってすごいんです!

毎週いろんな先生とお会いするので、書きたいことはたくさんあるのですが、今回のテーマに合った内容で2点ピックアップしてみました。

1、自分を過剰評価していないところ
今回のような悩みを持っている方は、正直なところがとても素敵な一面だなと思います。今までの経験やスキルから「●●は自信がないですが、こういう風に自分なりになってみました。」リアルに・買いかぶりすぎない面をもっているので、クラス替えがあった時や別の園で就業しても、その場所に順応できているのだと感じます。
もちろん「なんでもできます!」という方も、意気込みが伝わり頼りがいもあるので素晴らしいと思いますよ^^
いろんな方がいるからこそ、園では上手にバランスがとれていますよね。

2、子どもが「一番」と言い切れるところ
「自分はダメだ」とコントロールができてなかったり、「環境を変えたほうがいいんじゃないかな」と思う方に、別の業種に進む選択肢を考えなかったのか聞いてみると【それでも子どもが大好きだから】とおっしゃっていました。先生方の原動力は子ども達の成長や笑顔。
どんなことがあろうと、子どもたちが第一優先。周りが「自分自身のことも大切に思ってほしいな」と感じるほど、自分が一番じゃないって改めて考えるとすごくないですか?

”それでも私は克服したい”という方へ

自己肯定感が低い状態が続くと、自分のことも周りのことも大切にできず、様々な障害にぶつかり、ストレスにつながります。先生たちがお仕事しながらでも、ちょっとずつならできるかなという対策を作ってみました。

①日々の言動の言い換え
②自分の考えや思いも大切にする
③考えちゃうときは「具体的に」

①日々の言動の言い換え
自分の言動や、周りの方の言動を「当然」「常識」「当たり前」と意識していると、ネガティブな感情につながりやすいです
→ここを、「ありがたい」「うれしい」「おかげさまで」に変換するだけで、気持ちよく次の動作/業務へうつることができます。
「そんなこと当たり前!」ということも、ちゃんと過程があるので、ぜひ言い換えを実践してみてください。

②自分の考えや思いも大切にする
ちょっとタイトルが抽象的すぎましたね・・。克服したい!という方でも、急に明日から「なんとかなるさ!」と言えるタイプの人は少ないと思うので、まずはその日の自分や周りの先生たち、子ども達や保護者様の言動などを1日の出来事とともにその時の自分の考えや感情を振り返るのもいいかもしれません。
「自分がこういう風にできたらどうだろう?」「私は●●ちゃんの思っていることも大切にしてあげたいな」「今日の午前活動を●●先生にほめてもらえた!」など、今まで飲み込んでしまっていた思いをまずは言葉にしてみましょう。マイナスな感情に引きずられることなく、気持ちの切り替えが上手になれますように。

③考えちゃう時は具体的に
【考えないようにする】って初めの段階では難しいですよね。しかし、面倒くさいと思わずにちゃんと向き合おうと時間を作っていることはとても良い心掛けだと思います。「どうしてうまくいかないんだろう」、「自分だけ失敗するんだろう」と考えはじめてしまった時には、「やっぱり自分はダメな人間なんだ」と落ち込まずに、【何が要因だったのか・どうしたらできるように近づけるか】など具体的な問いに変えると、応えも導きやすくなります。
「うまくいったらこうなるだろうな、●●ちゃんは喜んでくれるかな」とイメージすることで、自分の窮屈な考えから抜け出すことができるかもしれません。一人で考える時はマインドマップもおすすめですよ。

一人で悩まずに話してください

いかがでしたか?少しえらそうに捉えられてしまったかもしれません。あくまで大枠のお悩みと解決策です。保育のとびらではこれからも個別で、それぞれのご相談に対応していきたいなと思います。
先生方の視点、園側の視点、保護者様の視点から先生方のお悩みを聞いたり、一緒に対処法を探してみたりしています。
オンライン面談もおこなっていますのでお気軽に相談ください!

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