退役した海自職員の涙のワケ

我が保育園ではリタイアされた方の再雇用を積極的に行っております。

弊社の職員で、園長の信頼も厚い元海上自衛隊で現役時には各国、各地を飛び回り様々な要請に従事されていた方が働いております。

退役後は自衛隊の広報活動や、趣味のテニスなどエネルギッシュな生活をされております。

いつも日に焼けた褐色の笑顔を見せてくれる彼は自衛隊で培った粗漏のない堅実な仕事を事務系職として遺憾なく発揮されております。

ある日の打ち合わせの最中の雑談で私の第三子の話に言及したところ、彼ら突然涙を流しながら

「私の最大の後悔は子どもが幼い時代に側に居なかったことです」

「これは悔いても悔いても悔やみきれません」

「代表はお子さんの側に居てあげてください。すぐに成長しちゃいますから」

と激励されました。その姿からは全身で感じている悔いを感じました。

先日、3子目の園見学をしている際にやはり乳児を抱えたママさんたちとお話する機会があり、1人のママさんが

「はやく大きくなってねっ!」

と笑顔で赤子に話かけてました。うちの奥さんが

「でも、戻らないんですよ…」と話しかけるとハッとしたようでそのママさんは涙ぐんでました。

僕らは今でも子ども真っ盛りの長男次男の幼い頃の動画や写真を見るだけで目を細めてグッときます笑

特に赤子は毎日毎日顔が変わります。親としては早く成長してもらいたい気持ちと、愛らしい赤子のままでいてほしい気持ちと半々です。1子目はそれどころではなく、必死でしたよw

多分に3子目であることと、自身がもうすぐ50歳という年齢もあるのでしょうが、本来なら孫がいてもおかしくない年齢ながら我が子の成長を間近で見れることに妻をはじめ、我が子ら、皆さんへの感謝しかありません。

僕の父は家に帰ってこない親だったので父親の記憶なぞほぼありません。

僕も怒りん坊ババで次男に「ババちぇんじおねがいします!」と言われますw

決して良い父ではありません。

が、僕以外に彼らの父はいません。僕以外に父はいないのですよ。少しでも良い父になれるよう、先輩方に教わりながらも、ババさん、ママさんのサポートを少しでも充実した園にしてゆきたい。

そして、サポートを通じて少しでも忙しいババママさんの負担を軽減し、子どもへの愛情を少しでも多く注げるよう。世の中から1秒でもネグレクトや虐待が減りますように。

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