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2022W杯欧州予選:ルクセンブルクの章

8月も残すところ数日となり、9月のW杯予選に向けたメンバーがどこのナショナルチームでも発表され始めましたね。

ちなみに筆者は、柴崎岳選手が代表復帰したことにめちゃくちゃ驚いております。

さて、当然ルクセンブルク代表もメンバーが発表されるわけで。この記事では、ルクセンブルク代表の選手を簡単に紹介していこう、という次第でございます。ぜひ名前だけでも覚えて帰ってくださいね。


今回の代表メンバー。初招集は2人。
選手の平均年齢は驚異の24.68歳。
また、GKを除く各ポジションで10代の選手が選ばれています。


監督

Luc Holtz
現役時代は選手としてルクセンブルク代表でプレー。
2008年から世代別代表、2010年からA代表の監督を務めており、今季11年目。
先日、2023年12月までの新契約を結んだ。


GK

Anthony Moris
年齢    : 31
ポジション : GK
所属    : ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー1部)

6シーズン以上にわたり代表の正GKを務めている、我らがルクセンブルクの守護神。
20/21シーズンにはベルギー2部の年間ベストイレブンに選出されるほどの活躍でクラブの昇格に貢献。
ちなみに現クラブでは三苫薫選手、過去には川島永嗣選手と同僚。

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Ralph Schon
年齢    : 31
ポジション : GK
所属    : ウィルツ71 (ルクセンブルク1部)

国内リーグでゴールを守るベテランGK。
15/16シーズンに一度だけ、CFとして途中出場したことがある。

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Tim Kips
年齢    : 20
ポジション : GK
所属    : エルツゲビルゲ・アウエ (ドイツ2部)

次期守護神候補の一人。
ルクセンブルク1部のF91デュドランジュでは、10代にも関わらず正GKとして活躍。
今シーズンからドイツへ挑戦中。クラブでは第3GKを務めている。


DF

Dirk Carlson
年齢    : 23
ポジション : LB
所属    : エルツゲビルゲ・アウエ (ドイツ2部)

前述のTim Kipsとは同僚。クラブではCBとしてプレーしており、その守備力も評価されている。
20/21シーズンは骨折や頭部の負傷に泣かされたが、今シーズンはこれまでフル出場。


Maxime Chanot
年齢    : 31
ポジション : CB
所属    : ニューヨーク・シティ (アメリカ1部)

ベルギーやアメリカで活躍している、よくも悪くも昔ながらのディフェンダー。
コルトレイク(ベルギー1部)では安定したプレーで年間ベストイレブンにも選出された。
2019年のニューヨーク・シティのディフェンシブプレーヤーオブザイヤーにも選出。
最近、インスタの更新がめちゃくちゃ多い。


Eldin Dzogovic
年齢    : 18
ポジション : CB
所属    : マクデブルク U19 (ドイツ)

DF陣で唯一の10代。17歳という若さで、A代表に飛び級でデビュー。
RBやLBとしてもプレーできる。
過去にはアストンヴィラのトライアルを受けたこともある。

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Laurent Jans
年齢    : 29
ポジション : RB
所属    : スパルタ・ロッテルダム (オランダ1部)

メス(当時フランス2部)、パーダーホルン(当時ドイツ1部)、スタンダール・リエージュ(ベルギー1部)などでもプレー。
14/15シーズンには、DFながらBGLリーグ(ルクセンブルク)年間ベストプレイヤーに選ばれた。
代表では、2018年からキャプテンを務めている。


Enes Mahmutovic
年齢    : 24
ポジション : CB
所属    : リヴィウ (ウクライナ1部)

イングランドとオランダを経て、昨夏からウクライナでプレーする24歳。
MVVマーストリヒト(オランダ2部)とリヴィウではキャプテンを務めており、Red Lionsの次世代キャプテン候補筆頭である。


Marvin Martins Santos
年齢    : 26
ポジション : RB
所属    : オーストリア・ウィーン (オーストリア1部)

ダイナミックな守備が持ち味のサイドディフェンダー。
過去に2回、十字靭帯を損傷している。
また、現在進行形で内転筋を負傷しているため、おそらく代役が立てられる。


Mica Pinto
年齢    : 28
ポジション : LB
所属    : スパルタ・ロッテルダム (オランダ1部)

ポルトガルの世代別代表にも選出されたことのある、ポルトガル系ルクセンブルク人。2013年のU20W杯では、ポルトガル代表として全試合に出場。
ルクセンブルク代表デビューは意外にも27歳の時。
FIFAの規制変更によって、世代別代表とは異なるナショナルチームでプレーが可能となり、初招集時にはかなりの驚きと反響があった。

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Eric Veiga
年齢    : 24
ポジション : LB
所属    : ヴィラフランクエンセ (ポルトガル2部)

同じく、ポルトガルの世代別代表にも選出されたことのある、ポルトガル系ルクセンブルク人。
代表ではLB登録だが、中盤でもプレーできるユーティリティプレイヤー。
代表デビューは2016年。
Mica Pintoが招集できずに、彼が招集できた理由はおそらく、ルクセンブルクの世代別代表でプレーしたからであろう。


MF

Leandro Barreiro
年齢    : 21
ポジション : CMF
所属    : マインツ05 (ドイツ1部)

10代でマインツ05の下部組織へ入団。
18/19シーズンにトップチームデビューすると、20/21シーズンからはチームの主力として活躍。
愛称は"Leo"だが、アイドルはCR7。


Florian Bohnert
年齢    : 23
ポジション : LMF
所属    : プログレス・ニーダーコルン (ルクセンブルク1部)

シャルケ04やマインツ05の下部組織に所属し、今シーズンに国内へ帰還。
クラブではWGとしての出場が多く、その攻撃力を指揮官は買っている。


Christopher Martins Pereira
年齢    : 24
ポジション : DMF
所属    : ヤング・ボーイズ (スイス1部)

スイスの名門でレギュラーとして活躍している守備的MF。
今シーズンのUCL本戦出場にも貢献。
代表では8番を着けており、”CM8”や"CMP"の愛称で親しまれている。


Chris Philipps
年齢    : 27
ポジション : DMF
所属    : ウィルツ71 (ルクセンブルク1部)

メス(フランス1部)の下部組織出身。メスやレギア・ワルシャワ(ポーランド1部)を経て、昨シーズンより国内へ帰還。
負傷しやすいのか怪我が多い。
現在も筋繊維を損傷しているらしく、代役が立てられた。


Diogo Pimentel
年齢    : 23
ポジション : DF
所属    : フォラ・エシュ (ルクセンブルク1部)

今回初招集の23歳。昨シーズンはフォラ・エシュのリーグ制覇に貢献。
ボール奪取能力に長けており、今回の招集は当然の結果といえる。

追記:残念ながらコロナ陽性となってしまい、代表デビューは先延ばしになってしまった。

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Timothe Rupil
年齢    : 18
ポジション : CMF
所属    : マインツ05Ⅱ (ドイツ)

世代別代表では10番を背負った、ルクセンブルクきってのテクニシャン。
17歳でA代表に初招集されてから、コンスタントに呼ばれ続けている。
今シーズンのブンデスリーガ開幕戦でトップチームでの初ベンチ入りを果たした。


Danel Sinani
年齢    : 23
ポジション : AMF
所属    : ハダースフィールド・タウン (イングランド2部)

代表では9番を背負うが、THE・9番という選手ではなく、パスや献身性にも長けている。
F91デュドランジュ在籍時には99試合46G29Aという結果を残し、ノリッジ・シティ(現イングランド1部)に引き抜かれている。


Aldin Skenderovic
年齢    : 24
ポジション : DMF
所属    : プログレス・ニーダーコルン (ルクセンブルク1部)

プログレス・ニーダーコルンでキャプテンマークを巻く24歳。
代表では中盤でプレーすることが多いが、CBが本職。
本人曰くCBが最もプレーしやすいポジションだという。


Olivier Thill
年齢    : 24
ポジション : CMF
所属    : ヴォルスクラ・ポルタヴァ (ウクライナ1部)

Thill兄弟の弟。
本職は中盤なのだが、CF、SS、RWG、LWG、AMF、RMF、LMF、DMF、LBでもプレーしたことがある。

先日、チームメイトとなることが発表された末弟のVincent Thillの選出は、怪我で見送り。


Sebastian Thill
年齢    : 27
ポジション : AMF
所属    : シェリフ (モルドバ1部)

Thill兄弟
の兄。昨シーズンは主力としてモルドバリーグを制覇。
今シーズンのUCL予選でディナモ・ザグレブを破り、モルドバのチームとして初の本戦出場に貢献。
クラブではこんなスーパーゴールも決めている。


FW

Yvandro Borges Sanches
年齢    : 17
ポジション : RWG
所属    : ボルシアMG U19 (ドイツ)

今回初招集の2人目。個人的にかなりサプライズな選出。
今季のPSMのバイエルン・ミュンヘン戦で途中出場し、ユース組の中でかなりの高評価を得ていた。


Maurice Deville
年齢    : 29
ポジション : LWG
所属    : ザールブリュッケン (ドイツ3部)

主にドイツ3部を渡り歩く、194cmの長身ウィンガー。
ザールブリュッケンとはダービー関係にある、マンハイムにも所属。
カイザースラウテン在籍時(当時2部)には、Kerem Demirbay、Willi Orban,Amin Younesとも共演。
父もルクセンブルク代表でプレーしていた。


Edvin Muratovic
年齢    : 24
ポジション : CF
所属    : F91デュドランジュ (ルクセンブルク1部)

メス、REヴィルトン、ザールブリュッケンなど、ルクセンブルク人御用達のクラブのユースを経て、満を持して国内リーグへ帰還。
F91デュドランジュではDanel Sinaniの9番を受け継いでいる。

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Gerson Rodrigues
年齢    : 26
ポジション : CF
所属    : ディナモ・キエフ (ウクライナ1部)

湘南ベルマーレにも所属した、Red Lionsの攻撃を牽引する選手。
20/21シーズンにはルクセンブルク人で初めてUCLでプレーした。
「GR10"Gerson Rodrigues"」という彼がモチーフとなった曲がある。


追加招集組

Kevin Malget
年齢    : 30
ポジション : CB
所属    : エスペレンジ (ルクセンブルク1部)

国内リーグを6度も制している大ベテラン。
最後に代表でプレーしたのは2年前の2019年。

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Ricardo Delgado
年齢    : 27
ポジション : CB
所属    : F91デュドランジュ (ルクセンブルク1部)

Marvin Martins Santosの代役として急遽招集された。
本職のCBに加えて、RBやDMFとしてもプレー可能。
代表招集は2017年以来4年ぶり。

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Dwayn Holter
年齢    : 26
ポジション : DMF
所属    : RFCUルクセンブルク (ルクセンブルク1部)

Chris Philippsの代役として急遽招集された。
ベルギーのREヴィルトンでもプレーした。
Ricardo Delgadoと同じく、代表招集は2017年以来4年ぶり。


予想フォーメーション

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