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ゴルフフェアでAI技術を活用したゴルフスイング診断システムを体験してみた

3月12日(金)から3月14日(日)にパシフィコ横浜でジャパンゴルフフェア2021が開催されることは知っていましたが、週明けの月曜日に納品したい原稿があり、日曜日は子どもと出かける約束をしたので、今年は行けないかなと思っていました。

ところが、前日の3月11日にお会いした方から「明日から3日間、ゴルフフェアの会場にいます」と聞いたり、メールを開いたら「ゴルフフェアで画像系AI技術を活用したゴルフスイング診断システムの体験ブースを出しますのでお立ち寄りください」というお誘いもあったりしたので、「これはゴルフフェアに足を運ぶべき流れだな」と思い、スケジュールを調整して3月13日(土)にパシフィコ横浜へ行ってきました。

土砂降りの雨予報の中、パシフィコ横浜へ

昨年のゴルフフェアは新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったので、開催されるのは2019年以来2年ぶり。コロナ禍での開催ということで事前に来場登録し、QRコードが発行されるというシステムになっていました。

個人的なゴルフの興味として、自分のスイング、プロゴルフのトーナメント、ゴルフ場には関心があるのですが、ゴルフクラブに対する興味がほとんどないので、ゴルフフェアの会場でも有名メーカーの最新クラブを打ちたいという欲求はまったくありません。狙ったところにボールが飛ぶかどうかは、クラブの性能よりもクラブを動かす自分のカラダの動きのほうが大事な気がするし、その動きが定まっていないのにクラブを取っ替え引っ替えしても、あまりいいことはないと思うからです。

ゴルフ雑誌の編集部時代にプロゴルファーがいろんなクラブを試打する様子を見て、「動きの再現性が高いプロゴルファーはどんなクラブでもボールを狙ったところに打つことができるんだな」と感じたので、自分に合ったクラブを探すよりも自分の動きを定めることに重点を置いてレッスンや練習に励む日々を過ごしております。でも、それがなかなかできないところがゴルフの難しさなんですけどね。そんなわけで、画像系AI技術を活用したゴルフスイング診断システムというものには非常に興味がありました。

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さっそく体験ブースに行って話を聞いてみたところ、プロゴルファーのスイング動画を画像系AI技術で解析すると、クラブの加速ポイントによって4つのスイングタイプに分けることができるそうです。切り返し後の早い段階でヘッドスピードが加速するタイプ(Aタイプ)、切り返してからクラブを振り下ろす際にヘッドスピードが加速するタイプ(Oタイプ)、インパクトの直前にヘッドスピードが一気に加速するタイプ(Bタイプ)、そして切り返しとインパクトで複合的にヘッドスピードが加速するタイプ(ABタイプ)。

自分の血液型がAB型なので、スイングタイプもABタイプがいいなと直感的に思ったのですが、4つのスイングタイプはどれがいいとか悪いというものではないそうです。今のところスイング動画を撮影することでスイングタイプを診断できるというだけの話で、その診断結果を将来的にシャフト選びやクラブフィッティングに生かせるのではないかということでした。

試打ブースでシャンクが出るイメージしか湧かない

説明をひととおり聞いた後、当然の流れとして「スイングタイプを診断してみませんか?」と声をかけてもらったのですが、前日のゴルフレッスンの打ち始めでシャンクが連発したことを急に思い出し、ボールを打つのが怖くなりました。「シャンクが出るイメージしか湧かないです……」と正直に口に出したところ、「ボールの行方は気にしなくていいですよ。撮影するのはスイング動画だけですから」と聞いて、とりあえずひと安心。

それでもシャンクだけは何としても避けたいので、悪いイメージを振り払うため普段はまったくしない素振りを何回か繰り返し、ボールに当てに行くのではなく最後までしっかり振り抜くことを意識したところ、それなりにつかまった球がネットに突き刺さりました。本日の仕事はこれで無事終了です。「試打ブースで7番アイアンを1球打つだけでこんなに緊張していたら、コースで池越えやバンカー越えのショットを打つとき緊張するのは当然だな」と自分に呆れながらも、こういう緊張感を味わえるのがゴルフの魅力の一つだとあらためて感じました。

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スイングタイプの診断結果は、インパクトの直前にヘッドスピードが一気に加速するBタイプとのことでした。自分でもそんな感じがしていたので予想どおり。そして、この診断のよいところは、診断結果を受けて「あなたはこうしたほうがいいです」という押しつけがましいアドバイスがないこと。「あなたはこういうスイングタイプです」という客観的事実だけを淡々とお知らせしてくれるので、こちらも「そうですか。分かりました」と素直に受け止めることができました。

ゴルフスイングやゴルフクラブは今後、AI技術の発展によって真髄に迫る発見や発明が次々となされるのだと思いますが、その動きを実際に行うのは人間であり、理想的な動きやクラブの使い方が分かったとしても、そのとおりに動かすのが非常に難しいのは変わらないでしょう。その難しさこそがゴルフの面白さであり、世界中のゴルフ愛好家が何十年やっても飽きずに続けている理由なので、真髄が明らかになればなるほど理想と現実のギャップに苦しみ、このスポーツの魅力がよりいっそう大きくなっていくのかもしれないと感じました。

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