それは剣と言うにはあまりに大きすぎた

本日(2021年9月10日)発売のヤングアニマルにて最新364話が掲載されて、今後のベルセルクの掲載予定は未定となった。

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ネットで「アシスタントが描いてもいけるじゃねぇか」てきな内容がいくつかあったんだけど、本誌の編集部コメントで「三浦健太郎先生が直接ペンを入れた最後の原稿を、スタジオ我画が総力を挙げて仕上げて掲載に至った」とあるため、当然アシスタントの力だけでどうにかなったというものでは無いと思われる。個人的に、圧倒的な画力と想像を超える物語構成を持っていた三浦健太郎先生を引き継いでベルセルクを連載するのは、人ならざるものでない限り不可能だろうとおもう。

おそらく事実上の最後となる364話は、思い出もあいまって本当に読んでいて涙が出てきてしまう話で、途中まで追っていたが最近は読んでなかった方も区切りとして読み切ってみてほしいな。

これは僕の話だが、初めてベルセルクを知ったのは1997年に深夜放映されていたアニメで、たしかキャスカとガッツが崖から落ちて、命を狙ってきた兵士達をガッツが百人斬りする話だった。
中世を舞台ととした時代活劇モノかな?とその時は思ったのだが、ストーリーが進むにつれて、人ならざるものが現れてエロとグロとカオスが入り混じったこの世の地獄のような「蝕」と呼ばれる状況が発生し、呆気にとられている間にアニメが終了。最悪で最高の気分になりながらコミックを全巻買いに走ったのを覚えている。PENPALSが歌う「TELL ME WHY」のオープニングがめっちゃカッコよかった。

もう一つ思い出深いのが、2003年頃の2chVIP板に余命があと僅かの方が「もうすぐ死ぬけどなんか質問ある?」系スレッドを立てていて、なんの質問だったかは忘れたけど「ベルセルクの最後がみれないで死ぬのが心残り」って書き込みしてたのが強く印象に残ってる。彼はもう亡くなってしまったかわからないけど、結局本当の最後は誰も見れなかったよ。と思った。


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