好きな漫画「PSYCHO+」

藤崎竜のPSYCHO+(サイコプラス)が好きだ。

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1992年から週間少年ジャンプで連載されており、当時幼いながらもジャンプを読んでいた僕は、その圧倒的なセンスに心を持っていかれた。

おそらく打ち切りとなってしまったと推測しているが、最後までしっかりストーリーが成り立っており、藤崎竜の構成力と対応力が他の打ち切り作家とは一線を画していたのが窺える。
単行本は2巻でているのだが、1巻が「A」2巻が「B」と分別されており、従来のコミックとは違う価値があるようでそれがすごくすきだった。

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ストーリーは、生まれつき髪と目が緑色の少年”緑丸”がゲームショップでなんとなく気になって買ってみた「PSYCHO+」という謎のゲームをプレイし、そのゲームレベルを上げていくというもの。
 1.主人公はなんで緑色なんだろう?
 2.PSYCHO+はなんで超能力を使えるゲームなんだろう?
 3.PSYCHO+をプレイ出来るのはなんで緑丸だけなんだろう?
という3つの疑問を内包しながら物語が進んでいき、終盤一気に理由が明かされていく。
当時のジャンプ(今もだけど)は、ドラゴンボールや幽遊白書とかジョジョの奇妙な冒険などバトルモノが主流だったのだが、PSYCHO+では人間の「敵」は「自然現象」と語り、ハザードに対抗する人類の進化という視点を少年漫画に取り入れていた。僕は未来の漫画を読んでいる感覚があった。

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PSYCHO+のLEVELは3までいき、中間試験後に物語は終わりへと向かってしまうのだが、願わくばLEVEL10くらいまでわちゃわちゃと様々な超能力が出てくる日常回をしつつ伏線をもう少し貯めこんで、それから高屋敷朱未がカミングアウトし中間試験みたいな流れをみたかったなぁ。




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