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観える世界は 見たままではないのかも



大人になって
ずっと絵の具を使うことを避けてきた

子供ころ学校の写生大会が
きらいだった

決められた景色を
決められたサイズで

見えるものをそのままに描くことが
どうしても苦手だった

絵の具は
その写生大会を、思い出してしまう

ものごころがつく前はきっと
自由に自由に
絵を描いていたはずなのに

家ではノートに鉛筆で
空想のお姫様ばかり描いていた



部屋にぽつんと
娘が残していった絵の具があった

カピカピに乾いて出ない色もあったけど
まだ使えるみたい

ふと使ってみようかなと思った


子供の頃よく描いた
お姫様のような絵

絵の具で塗った

落書き帳公開みたいで
なんだか恥ずかしいのはなぜだろう🫣




きっと現実は
こんな人いない

こんなドレス着てこんな髪長い人
見たことない


こんなに花舞ってるの
見たことない


でも私が描きたいのは
いつもこんな絵ばかり


きっと写生大会では選ばれない絵

先生に「ちゃんと見たまま描きなさい」
‥って言われる絵



なんだか自由になった気がした

これからは絵の具も使ってみよう


カピカピに乾いてしまってた
黄、青、紫色

なくなっていた白色


今度、買いに行こう




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