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ゴールド上昇は続くか?(2023年8月22日)

$1880付近まで下落したゴールドですが、このまま上昇するでしょうか
僕はまだその環境になっていないと思っています
現時点で高値$1900まで戻しました

下記がその理由となります

ゴールドが上昇する理由に米ドルがあります
その米ドルが急に下落し始めました

ドルインデックス(ロウソク・逆目盛り) ゴールド(オレンジ) 4時間足

確かにドルインデックスの上値が重くなり下落していることがわかります
そのためにゴールドが上昇しています
中国が米ドルを売っているという情報も織り込んでいるからでしょう
ドル円が高値近辺にあるということもあることも意識されているはずです

しかし、金利はどうでしょう

左:米2年金利(ロウソク・逆目盛り) 右:米10年債金利(ロウソク・逆目盛り) 
ゴールド(オレンジ)

金利は若干下げているとはいえ、2年金利は5%からそれほど下げておらず、10年金利はあまり下げずに高止まりしています

金利とゴールドを比較すると、金利に対してゴールドが先に上昇している状況です
こういったことはよくあることですが、このような場合押しがかなり強いことが多いです

これを見ると、単純ですが金利が影響してなかなか上がりづらい状況ではないかと考えています

米FF金利が5.25%~5.5%ということもあるため、この付近が金利の天井とみている投資家は多いと思えます
そのため米ドルも天井ということで売られやすくなる可能性が大きくあります

ドル安であれば貴金属でもシルバーやプラチナのほうが上がりやすいでしょう
現に昨日シルバーが急騰しました

上:ゴールド 下:シルバー

シルバーは大陽線で急上昇を見せましたが、ゴールドは非常に弱い上昇にとどまっています
金利の影響がかなりあることがわかるチャートです

$1900は一時的に抜けると思えますが、完全なサポートとなるためには少々時間がかかるのではないでしょうか

アメリカ経済も好調のため、経済指標の結果によっては、大きめな押しも考えておいたほうがいいと思えます

また、アメリカ時間は金利に大きく影響されやすく、短期的なサヤがでていると、一気に巻き戻す傾向があります

金利・ドルインデックス・ドル円と、ゴールドの相関を見るためのチャートです
オレンジ色のラインがゴールドですが、ドルインデックス以外とは大きなサヤが出ています(水色はドル円)
※長期で見た場合、金利とゴールドは非常に乖離しているため、現段階ではそれは考慮していません

短期的にトレンドと逆の方向に動く事があるのは、これが一つの要因と考えています
時間的には21時から22時(冬時間は22時から23時)に逆方向に動くことが多いです

昨年の$1610からの急上昇とは現状は違うのかと思っています
金ETFがものすごく売られているのも気になっています
しばらく底値をもう少し固めてから上昇というのが今の相場にあっていると思ってるんですがどうでしょうね
どうなるかわかりませんけどね・・・



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