「つらつら物思い」プリクエル
――恋は醜いものだと思っていた。
一つ年上の志希ちゃんと出会ったのは物心がついたころだったような気がする。気付いたら毎日のように一緒に遊んでもらっていた。かわいくて何でもできる子どもだった志希ちゃんは、年齢を重ねるほどに周りからの注目を浴びていった。あの頃は私も仲の良いお姉ちゃんが人気者になっていくのを見て誇らしく思っていた。
同じ小学校に通っていてずっと仲良しだった。でも志希ちゃんが中学生になりバスケ部に入って勉強に部活に忙しくなると私と遊ぶことが極端に減った。それ