日本一のニンニクの町が贈る、常軌を逸したニンニクフルコース
2/29、ニンニクの日。私はニンニクが好きだ。
「食べ物何が好き?」と聞かれて、「ニンニク!」と即答して引かれるくらい、一番好きだ。
母親がニンニク苦手なため小さい頃は食べたこともなかったのだが、お酒を飲むようになってからはもうニンニクの虜である。
餃子、もつ鍋、アヒージョ…ニンニクの入った料理は無条件に選んでしまう。最高なのはニンニクの丸揚げだ。
* * *
青森の東側に、田子町という小さな町がある。
日本の約67%のニンニクが青森県で収穫されている(日本一!)が、恐らく大半はこの町なのではないかというくらいの名産地なのだ。
その町に常軌を逸した料理が爆誕したのは、2016年のこと。
私は当時青森で働いており、これを目にした瞬間「絶対食べに行く」と心に決めた。
その名も「田子ガーリックステーキごはん(通称=ガリステごはん)」。
田子ニンニク料理推進協議会が開発し、青森県4番目の「新・OMOTENASIご当地グルメ」としてデビュー。
田子町が誇る3大食材であるニンニク・肉・米を使った「ニンニクフルコースランチ」の名称である。
初っ端からどうかしているのだが、ウエルカムドリンクとして「ニンニク入りコーラ(通称:タッコーラ)」が運ばれてくる。
香りもそうだが、味もとにかくニンニクがすごい。一気にニンニクワールドへ引き込まれる。
一気に飲み干してニンニクに染まったところで、色鮮やかなお膳が運ばれてくる。
怖いのが「すべてにニンニクが入っている」こと。味噌汁だけが唯一のオアシス(NOニンニク)らしい。
前菜の「9種類の創作ニンニク料理」は、一年ごとに一新されるという力の入れ具合。
これは2016年のものだが、以下のラインナップだ。
・ガーリックピンチョス
・ニンニクと長いものラタトゥイユ
・ガーリックトースト
・ニンニク中華サラダ
・ニンニクとサツマイモの糖蜜煮
・ニンニクと大根のナムル
・ニンニクの天ぷら
・ニンニクとキュウリの甘酢和え
・ニンニクしみ豆腐の錦糸卵巻き
ニンニクという言葉がゲシュタルト崩壊を起こしそうな勢いだが、ここまで気合いを感じられる前菜はそうそう無い。
そしてメインのガーリックステーキ寿司。
豚肉・牛肉・鶏肉(各3枚)。ニンニク3個。ニンニクトッピング付きのシャリ9貫。
肉を焼いてシャリに巻いて食べる。元祖肉巻き寿司らしい。てかトッピングのニンニク3個が怖い。
エンタメ性とニンニク臭でまあまあお腹いっぱいになったところで、〆のスイーツが登場する。
ガーリックアイスwwwwwwwwww
最後まで休ませてくれない。もう強すぎる。完敗である。美味しいけど。
会計時に気休めのニンニク臭い消しのグミをもらえる。ただ、絶対臭いは消えない。
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ちなみに町内でガリステごはんが食べられるのは、①田子町ガーリックセンター、②お食事処なくい、③ 勇鮨(ゆうずし)の3ヶ所。私は②でいただいた。
ニンニク日本一の町の本気ニンニクフルコース。とにかくニンニク好きには一度食していただきたい。
ちなみに町のキャラクターは「たっこ王子」。よく見ると可愛いので、マスコットも買ってしまった。
ニンニク最高。
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