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AZKiワンマンライブ横浜夜の限界感想

本当に楽しくて、ボロ泣きして、素晴らしいライブでした。

4年前の12月、池袋harevutaiで行われた4thライブ以来のAZKiさんのワンマンライブ「声音エントロピー」に参加してきました。

個人的にはAZKiさんの3rdライブに参加した事が今までAZKiさんを追うきっかけになった事もあり、今回のワンマンライブは本当に楽しみにしていて。今回のライブはこれまでの4年間追ってきた積もった感情を全部昇華させてくれるような素晴らしいライブでした。
ライブの全てに感想を述べたいのは山々ですが、オタクの記憶は揮発性の為、特に印象的だった曲を中心に感想を書きたいと思います。

会場となったZepp yokohama。真夏の暑さが降り注ぐ中、開拓者達が集いました



Lazy
オープニングの盛り上がりを一度落ち着かせるような穏やかなポエトリーリーディングの幕開け。ライブの一曲目、というより「これから物語がはじまるよ 」という宣言のように感じました。
取り急ぎYou Tubeでのチラ見せ配信を見つつこの感想を書いているのですが表情の豊かさもあってまるてミュージカルのよう。
「お腹減った……」のところが特にかわいい。



ちいさな心が決めたこと

「行くよ、開拓者」
AZKiさんのワンマンライブの開幕宣言といえばこれ。これなんです!! 
この静かで、力強い宣言に対して大きく声を張り上げる事ができる世界に戻ってきて本当によかったと感じる瞬間でした。
オタク、まさかの2曲目で涙腺をやられそうになる。
この曲が冒頭に持ってくるとか聞いてないです。イントロ聴いた瞬間に変な声出たし完全に不意打ちくらいました。
「それでもここで生きていくと決めたんだ 決めたから前を向いて」
というαルートで紡がれた歌詞が今、新しい道を走るAZKiさんを応援するような歌詞に姿を変えてそのまま重なるように思えてしまってオタクの感情は既にここでボロボロ。

FakeFakeFake

絶対にやってくれると信じていました。イントロのギターと鳴り響くドラム聴いた瞬間にペンライトを掲げる手が勝手にガッツポーズ掲げていました。
生バンド演奏で聴くFakeFakeFakeの何がヤバいって音の圧がとんでもなかったです。
特にドラムの圧が物凄い。ガンガン体を殴りつけられる。そこに重なるギターとベースの音が力強くもはや痛いまであった。でもこの痛さは生バンドならではの心地のよい痛みです。
そして濱ゲッサーことバンドメンバーの演奏にも負けないかっこいいAZKiさんの歌声です。「Chaotic inner world」から繋がるここのゾーンは完全にAZロックバンドでしたね。ヘドバンする首がとれるかと思いました。
ちなみに、FakeFakeFakeはサビで肩くんでジャンプするという古の開拓者の習わしがあるんですがチキンな私は肩組みにいけませんでした。



午後8時のコーラスソング

らーりらったすたりら、ふぉーりらったすてらりー

夜公演で披露されたアルバム曲の中で最も楽しかった曲の1つです。
指揮をとるような振り付けが可愛い。FakeFakeFakeのように力強く激しい曲もあれば青い夢のような涙腺に響かせる悲しい曲も歌われたこの緩急激しい夜公演の中でもこの穏やかな明るさがライブ中盤に特に効きました。
そしてコーラスが楽しい。現地ライブの楽しみってたくさんありますが、オタクの声を推しに直接届けられるコーレスでの合唱ってその1つだと思います。大声でみんな一体になって歌うのが楽しくないわけないんですよね。



猫ならばいける

コーラスといえばこの曲も忘れてはいけない。
イントロがはじまった瞬間に大歓声が響いてこの曲をみんなが待ち望んでいたのがよく分かりました。
生バンドにも負けない野太いニャーコールで楽しくなっていたらラスサビの演出で急に泣かせにくるんだから本当に油断できない。
心憎い演出を見事に決めてくれたAZKiさんと演出陣に拍手喝采です。


青い夢

ここからの開拓者皆床にするエリアで感情がずっとボロボロになっていました。
青い夢は8月のライブでも歌われていた一曲で歌われる度にオタクの感情を突き刺す曲の1つなわけですが、4thライブから4年7ヶ月という月日、月日を経た事で大きくなったAZKiさんの姿、池袋harevutaiからZeppでも収まりきらなくなった開拓者の数とかいろんな事が頭を過ぎって、生バンドの音も相まって今回歌われた青い夢は今までの中で最も(少なくとも私にとっては)感情を抉るような鋭さを感じました。


エントロピー

「夢だけでは生きていけない」という青い夢から始まるボイスドラマを経て歌われたこの曲。私の中では今回のライブで最も印象が変わった曲です。
アルバムで聴いた時はまるで物語の始まりを感じさせるような明るさが(アルバムの構成でそこからまいすとらてじーに繋がるのも大きい)、青い夢で突きつけられた真実を真正面から受け止めて「それでも」と前を向くような力強さを感じる曲になる。流石のセトリストの見事な手腕です。
「青い夢」から「青くて澄んだ空」に繋げるのもお見事。


wiuhout U

本当にこのライブで、有観客の現地ライブで聴けて嬉しかった。
なんというか、この曲を聴いた瞬間に「今、4thライブ以来の現地ライブに立ち会っている」という当然の事実をここで実感しました
「いつまでこうしていられるの? そんなこと分からないよ 分からないから歌うんだよ」
αルートで終わりが決まっていた道から新たな未知のルートに進んだAZKiさんが今歌うからこその力強い歌声でした。


from A to Z

without Uからのコンボが強すぎます。
この曲の歌詞を「みんな歌って」と煽られてライブで歌えた事が本当に嬉しかったです。
「歌を歌う意味を」「生き続ける」
4年の時を経て姿が変わったり、活動内容が変わったり。
変化はたくさんあったけれどAZKiさんの歌は変わらずにどこまでもまっすぐ感情を届けてくれて。
この曲を聴いて改めてこの人をずっと追っていきたいと気持ちを新たにしました。
「今まで起きたすべてのことを(私たちのストーリーを)覚えていてね」
これまでの歴史を経てここまで感情が揺さぶられる歌詞もないなと今回のライブを経て改めて思いました。


afterglow

without U始動のコンボが強すぎます。でもこのコンボ今後ナーフされる事ないしなんならこれから活動内容と歴史が増えるごとにコンボダメージ増えるんですよね。ずるい。
afterglow、個人的にはAZKiさんの曲の中でも1,2を争うほど大好きな曲なんです。楽曲の物語性とか別れの儚さとか好きなところは書ききれないほどでこの曲が発表された3Dライブは擦り切れる程見ました。
(現行の衣装に姿が変化した印象深いライブでもありますね)
そんな大好きな曲をライブの終盤に披露されるとオタクがどうなるかと言うと声にならないうめき声を上げながら崩れ落ちるのをなんとか我慢してました。
青い夢のような鋭さやいのちに感じる感情的な切なさではなく過ぎ去っていくような儚さが心の底から寂しくて大好きなんです。それが生バンドの演奏でさらに強くなっていて現地で聴いたこの曲に感情を強く揺さぶられました。
正直この曲で泣くとは思っていなかったです。
ライブのラストに歌って「これが最後」ってこの曲を歌うの本当にズルくないですか?
without U、from A to Zでこれからも道は続いていく、物語は終わらないという前向きな気持ちをいきなりこの曲でわからされました。
この感情やこのルートも永遠には続かない。いつかは終わりがくる。でもそれは今じゃないんですよね。
思わず「行かないで」と声が出てしまうような、そんな曲でした。


いのち(2024ver)

afterglowからアンコールを挟んでのこの曲。イントロが流れた瞬間に思わず「来ちゃった」って呟いてしまったの私だけですか?
いのち(2019ver)から切なさを感じさせつつもこれから続く未来への不安と明るさが詰まった新録
ver。
この新録の前向きな感情で泣くとは思ってなかったんです。本当に。
だってあんな演出ズルいじゃん!!
「いつしんでしまうだろう わかんない わかんないよ  でも」から一気に1stライブからこれまでの歴史をフラッシュバックさせる演出本当にズルです。いよいよステージ見られない程涙ぼろぼろになっていました。
演出陣、そしてAZKiさんにものの見事にやられてしまいました。


Creating world

物語の全ては始まりの曲に収束する。
ライブの最後にデビュー曲を歌われるのが嫌いなオタクなんていません。イントロで感情抑えきれなくて悲鳴上げそうになってました。なんなら半分くらい漏れてた。
終わりが決まっていたαルートの始まりの曲から未知の未来に向かって走り続けるルートの大事な道標の一つにこの曲が変化したように感じました。
AZKiさんの物語はこれからも続くし未知の道のりは果てが知れない。
「全てが始まるこの場所で」という歌詞の通り、4年7ヶ月の歴史を経てこのZepp yokohamaから新たな物語が紡がれ始めるのを予感させる。そんなラストでした。

MCでも語られていましたが今回のセトリは(特に夜公演は)イノナカの歴史の中で紡がれてきた楽曲が中心にありこれまでの歴史をさらにメジャーアルバムの楽曲たちが補強して強いものにするようなセトリだったと思います。
普段の歌枠や聖誕祭などの配信ライブなどでは、いのちやフェリシアなど代表的な曲の以外はメジャーデビュー後発表された曲が歌われる事が多く少し寂しくなっていた身としてはこれが本当嬉しかったです。
環境の変化が進む中で、これまで紡がれた過去を置いて行かず大事にしてこれから続いていく長い道のりを照らす灯火にしていく。そんなライブのように感じました。
そのセットリストも昼夜で全く違うものだったということで一日で2度全く違う感情になれる素晴らしいライブだったと思います。
私は夜公演のみの当選で昼公演はネタバレ回避の為に配信で見るのを避けていたのですが、夜公演開始のMCでセットリストが全然違うという話を聞いた際には思わず「なん…だと…?」となっていました。SorAZライブのようにアルバム楽曲が中心で2、3曲の変化がある想定をしていたのでこれは嬉しい誤算でした。帰宅してアーカイブを見て再び限界オタクになるのが楽しみです。

披露された楽曲以外の事で印象的だったことを言うとやはり制御式ペンライトの存在でしょうか。
ペンライトの色って楽曲とかステージに立つアーティストによっていちいち色を変えなくてはという使命感が毎回心を過ぎってしまいそちらに意識がいってしまいがちですがその懸念が全くなくステージや楽曲に集中できたのがとても良かったです。予備のペンライトも持っていたのですが全く使わなかったですね。

4年7ヶ月という月日はとても大きな時間で、池袋harevutaiでは1席1000円からというトンデモ価格で「行こうぜAZ輪廻」と銘打ち「AZKiのライブはいいぞ」と布教されていたのが、今やZeppでは収まりきらなくなり追加公演が急遽決まるほど大きな存在となりました。
ライブでは全国各地どころか世界からも開拓者が集まり、イベントでは各所でひっぱりだこ、更にはプロダクション初のワールドツアーのメンバーにも抜擢されるなど話題は尽きません。
(余談ですが、4年7ヶ月前のAZ輪廻の開催日にデビューしたのが同じくワールドツアーメンバーである角巻わためです。こんなところでも月日の流れを感じますね
https://x.com/hololivetv/status/1211044151887687680?t=9wMTl0FBAE0xyUTobj7o_A&s=19)

ゴブリン突撃部隊だの亡者の声だのと言われていた開拓者たちは随分可愛らしい姿を与えられ、現地も若いファン層が中心にあったように感じました。
イノナカという名前はAs_terというAZKiさんとすいちゃんのユニット名に変化し、いつかこの名前も古いものとなっていくのでしょう。

きっとこれからも色々な事が変化していくでしょうしその変化はきっと必要なものである事でしょう。
それでも、過去の道のりは変化の中で忘れ去られるものではなくこれからも大事に紡がれていく歴史の1ページになることでしょう。

私もまだまだライブで聴きたいイノナカ時代の楽曲がたくさんあります。まずは9月の追加公演を楽しみにして、まだまだ続くAZKiさんの道のりを追っていきたいという気持ちを新たにするライブでした。

あずきちすき





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