第一回 商売の在り方

商売の心得として昔から『三方よし』、売り手よし、買い手よし、世間よしがあります。
これは良い商売の経営哲学であり、それは『誠実な商売』の裏返しです。
しかし果たして本当に誠実な商売は会社のベストな成長に寄与し日本の発展に寄与するのでしょうか。

先日、某自動車メーカーらの不正が発覚しました。
ただカスタマーである我々からしたら大して気にする問題でもないし、むしろ納車が遅れるという側面しかありません。
某メーカーも生産を止めればそれだけ売上が下がるし、生産が止まるということは下請け企業らの死活問題でもあります。

しかしそれが‘ルール’なので則らなければなりません。
結論からいえばルールに則った、則りすぎた誠実さは商売の経済的最適点を下回っているのではないでしょうか。
ルールは大事ですしルールを守ることがは誠実さの重要な要素です。しかしそれで経済的最適点を下回り、果ては日本が貧しくなるのでは本末転倒なのではないかと疑問を持ってしまいます。

臨機応変さは日本が高度成長を成してきた日本人の重要な能力です。
その「臨機応変」が出ないようルールでがんじがらめにすることは日本人の能力を封じることと同義であるような気がするのです。

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