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保育園に行きたくない。の打開策

園児の親経験者なら高確率で遭遇する問題である。

勤務先の子育て掲示板に「2歳の子どもが最近保育園に行きたくないって言い出して困っている」というお悩みの書き込みがあった。悩める同士のために次々と書き込まれるアドバイスの数々。

「毎日30分子どもとふたりっきりの時間を作る」

「自転車のチャイルドシートに楽しげなおもちゃをつける」

「好きな遊びに付き合う時間をつくる」

「保育園がいかに楽しいかを演劇風に一人芝居する」

などなど。実際の体験談も加わって、どれも、今すぐ育児雑誌のインタビューをうけられるくらいのクオリティ。すごい・・・みんなこんなことやっているのか。

いくつか読んでいて見つけた解決策の共通点は「満たされる」ことポイントっぽい。どうやら「もっと甘えたい。」という願望の現れで「家で向き合う時間を増やす」と事態は解決しているケースが多い。ラブコメでいうところの、後ろから抱きしめて「充電♡」っていう感じが必要・・・充電不足・・・みたいな?知らんけど。

・・・で、振り返って我が家の子ども達。既に保育園は卒園した9歳と現役保育園児の5歳。親が困ってしまうほどの「保育園いきたくない」を発症した記憶がない。

自分で言っちゃうけど、多分我が子達は甘えメーターだけはほぼいつでも「充電足りている」のだと思う。わたし、甘やかし。

わたしがここまでの子育て期間中に、ある人(具体的には義理の姉)に言われてとても嬉しかった言葉がある。上の子が産まれて、30日のお宮参りのお祝いの時も、1歳の誕生日のお祝いの時も、3歳の七五三のお祝い時も、それ以外に帰省で会う度に義姉は毎回「娘ちゃんって、いつ会っても情緒が安定しているよね。心もお腹も身体も全部が足りているんだね。上手に子育てしてるね」と言ってくれた。義姉には、この時すでに高校生と中学生になるお子さんがいて、姪っ子と甥っ子の2人は本当にいい子で(わたしの娘もこんな風に育って欲しい)と思える子育てをしている義姉から言われたその言葉は、とてもとても嬉しかった。足りている、というのは満たされている、という意味。

この言葉が嬉しくて、わたしは常に子ども達のことを「足りている状態」にしてあげたいと思っている。空腹や体調不良は割と分かりやすい。見えないのは心が満たされているかどうかだ。子どもの場合の心が満たされている状態ってイロイロあるだろうけど、我が子の場合は今のところ二人とも「甘え」だと思う。

甘えメーターを常に残量8割以上は充電しておくこと。

だがしかし、基本ワンオペ育児のわたしには毎日何十分も子どもと向き合う時間を作るほどゆとりもなく、そのために早起きもできない。眠い。一人芝居も気分がのらない。そこで、わたしが実践している充電方法を勤務先の子育て掲示板にわたしも書いてみた。

日頃スキあらば子ども(9歳と5歳)に抱きついたり、3秒でいいから抱っこさせてーと頼んだり、床ドン(床に押し倒して抱きついたり)しては「あああああ〜可愛いいいい〜〜〜好きいいいい〜〜」といちゃいちゃしようとしています。

書き込んだ後に、あまりのバカ親っぷりにちょっと後悔したんだけど、もう書いちゃった。我が子の場合は、この過剰過ぎる好き好きの連日攻撃により常に心は充電完了。結果、保育園行きたくないターンが発動しなかったのでは?と思う。

娘からは「お母さんて、仕事中もきっとわたしのこと考えているんでしょ?ちゃんと仕事に集中しないとダメだよ」と言われる始末。息子からは、お迎えに行くと「やっとタッ君に会えて嬉しいんでしょ?」と言われる始末。まぁどっちも当たっているけど。

親からの「大好き」という気持ちを、嫌がる子どもはまずいない。きっとそれは多くの親御さんが毎日伝えているんだとは思うけど、子どもに呆れられるくらい暑苦しいのを推奨したい笑。わたしなんか、娘と息子のためなら今スグにだってタイムジャッカー(※仮面ライダージオウ)と契約できるし、命を差し出せるんだけど、この想いが本人に届いているかは分からない。とはいえ、ありのままに届けると、あまりに重たい。それで結局、毎日毎日「可愛いいいいいい。好きいいいいいい。抱っこさせてえええええ」と追い回しては、「もう知ってるから、やめてー笑笑」と逃げられている。胸焼けするくらい満たされているんじゃないかなって思う。そうだといいなと思う。

今日もまた、2人分の重さに崩れそうになりながらも、リビングから脱衣所まで2人を抱っこしていく、母さんの顔はメロメロ。

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