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金のガラス

「金」を材料とする硝子があることをご存知だろうか。

パッ…と香り付くように鮮やかで、しかし触れれば壊れてしまいそうに繊細な、澄み渡った赤い色の硝子である。

「金赤」…と。そう呼ぶらしい。

詳しくは こちら (ガラス工芸広場HP、http://www.glass-kougeihiroba.jp/arekore/index03.html)に記載されている通りであるが…なんとこの「金赤」、加工に王水を使用するのだとか。

金に王水…ド文系の私には、なんともロマン溢るる品に感ぜられてならない。

しかも息を飲むほどの美しさときた。罪深い。



(2019.03.23、箱根ガラスの森美術館にて撮影。写真取るのが下手すぎて泣きそう)


(高校化学の教材;分子と結晶模型の「ベンゼン屋」_楽天Blog 2017.09.20の記事『赤いガラス:金コロイドの色』より転載
https://plaza.rakuten.co.jp/cynqa2/diary/201709200000/?scid=wi_blg_amp_diary_next )



こんなにも澄んだ赤色が存在してよいものか?

今すぐにでも買い占め、頬を擦り付け、撫で回して嗅ぎ回して愛でたいほどの愛らしさ。

嗚呼、堪らん。


かの罪深き金赤ガラスたちを戸棚がいっぱいになるまで買い集めるのが、私の夢のひとつである。