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電話に集中できない同志へ

こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。

周囲の音が入ってき過ぎる

私は、周囲の音、特に話し声を拾い過ぎる傾向があります。ある人と話しているときに、すぐ近くで別の人が話していると、両方の話が同じくらい聞こえてきてしまい、頭の中で衝突して内容がごっちゃになってしまいます。

そうなると、本来話をしていた人との会話がとても難しくなってしまいます。相手にとってみれば、ちゃんと話をしてくれないような印象を持ってしまいがちです。

電話は特にそうなりがち

電話はその最たるものです。声しか相手から伝わる情報がありませんので、そもそもかなり集中しないと相手とコミュニケーションするのが難しいのです。それに加えて、周囲の話し声が混線してきてしまうと、もう頭の中はパニックです。

それなのに、割と平気で周囲の人は大きな声で話したりします。地味につらかったのが、職場で自分が外部の人と電話で話をしているときに、私を挟んで両側で話をされる状況でした。私を挟んでいるのでその分距離があり声も大きくなります。場合によっては、電話の相手の声量を超えて私の耳に飛び込んできます。

「ちょっとうるさいよ!静かにして!」と言いたいところですが、そのたびごとに言うのもちょっと気が引けますよね。

なりふり構ってはいられない

そんなときどうするか。私はちゅうちょなく耳に指をつっこんでふさいでいました。

これは、周囲の人に対して、特にすぐ近くで大声で話をしている人に対して「オイ!うるさいよ!静かにしてよ!」という強めのメッセージを発するジェスチャーになります。

すぐ近くで話をしている人も(おそらく)仕事についての話をしているので、「なんだよ、こっちだって必要だから会話しているんだよ」と反感を買ってしまうかもしれません。

ただ、そこはなりふり構ってはいられない、というのが私の結論です。そうじゃないと、電話の相手の話が聞こえなくなってしまいます。

涼しい顔して自然にやる

こういった状況、みんなどうしているのかと不思議でした。どうやら、この「頭の中の混線」が発生しない人も少なからずいるようなんです。びっくりしました。

「もううるさいなぁ!」とばかりに顔をしかめても、周囲からは「なんで小鳥遊さんは不機嫌そうにしているのか?」と、私の苦しみを理解してもらえない可能性がある、ということになります。

そこで、もう本当に、眉一つ動かさずごく自然に指を耳に突っ込むことにしました。だからかどうか分かりませんが、周囲の人もあまり気にすることなく、「なんだその態度は」などと指摘をされることはありませんでした。

それでももし周囲に対してちょっと抵抗感があるのであれば、耳栓をするのもありかもしれません。

いずれにしても、ごく当たり前に耳に指を突っ込んだり、耳栓をしたりすることで、「自分は自分でどうにかしてますので、どうぞご自由にしゃべってくださいね」という意図を伝えることもできます。

ということで、周囲の話し声が入ってきて混乱してしまう場合は、遠慮なく耳に指を突っ込むなり、耳栓をするなりしてしまいましょう!

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