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なんだかわからないけど遅刻してしまう同志へ

こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。

なぜか時間が溶ける

理由は分からず知らないうちに時間が経ってしまって、あっという間に家を出る時間になってしまう、そんなことないでしょうか。私はあります。

自分の認識としては、「何もしていないのに時間だけが過ぎていってしまった」という感じです。でも、絶対に何かやっているんですね。目についたゴミを捨てたり、置きっぱなしになっていた洋服をタンスにしまったり、ふと目に入った漫画を読み始めたり。それで遅刻をしてしまうわけです。

時間が溶けるのはしょうがない

遅刻は避けたいので、なんらかの対策はとりたいですよね。しかし、ここで「ゴミを捨てないようにしよう」「洋服をしまうのは帰ってきてから」「漫画とか読まない」と、時間を溶かしている間にしている行為をやめるように気をつけるのは、かなり難易度が高いと思います。

ならばいっそのこと、「時間を溶かしてしまうのはしょうがない」と考えて、その上で対策を立てるのが現実的だと思います。

あらかじめ時間を溶かすことを想定しておく

外出のためのスケジュールに、「なんだか分からないことをやってしまう時間」をあらかじめ想定して組み込んでおくのがお勧めです。

理想ならこんなタイムスケジュールですが、

7:00 起床
7:00~7:10 洗顔、歯磨き、髭剃り
7:10~7:30 朝食の支度
7:30~7:50 朝食
7:50~8:00 ニュースを見ながら着替え
8:00 外出

例えばここに、30分ほど「なんだか分からないことをやってしまう時間」を想定して組み込みます。

6:30 起床
6:30~6:40 洗顔、歯磨き、髭剃り
6:40~7:00 朝食の支度
7:00~7:20 朝食
7:20~7:30 ニュースを見ながら着替え
7:30~8:00 なんだか分からないこと
8:00 外出 

遅刻を避けるため8時外出が必須であれば、30分起きるのを早めて、その分「なんだか分からないこと」を入れています。ここまで細かくしなくても、「いつも7時に起きて8時外出するのにあたふたするから、30分余白を入れて6時半に起きようか」程度でも良いと思います。

自分の「できない」をあえて受け容れる

肝は、「どうしても時間が溶けてしまう」という自分の行動をなくそうとするのではなく、「ある」ものとして受け容れるという点です。

もちろん、無駄な行動をせずに起床から外出までスピーディーに過ごせるようになるのも良いです。ただし、「つい時間を溶かしてしまうなんだか分からないこと」を意識し、それをしてしまっているときに「いや、ダメだ!これはやめよう!」と止めるのは、私にとっては至難の業です、

それなら、30分早く目覚ましを設定するだけでできる「起床を早める」という方策を採るほうが良いかなと。

そんな風に、自分の「できない」をあえて受け容れて、それ込みでどうするかを考える方が、現実的だったりします。

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