怒りと憎しみの中和剤

同じ屋根の下の１階で暮らす父らは 敵だったので
絶対に自分の印鑑や通帳は持ち歩いて 貴金属も隠してた
しかしこれが そういう人に限って勘が働く…
母が布団の間に隠した帳簿を漁られ 見られてしまって激怒していた

家の中では 父が居る時間になると心には武器とバリケードが自然発生するし
料理中 顔を合わせたくないから 速やかにキッチンから撤退出来る様 父の車が帰って来るマフラー音が遠くからでも聴き分ける耳に発達した
これって ある車種だけ聴き分け出来る特技かもしれない

こんな生活の中で 癒やしと楽しみをくれたのは 生まれて来た姪の存在でした
新しい命との関わりは とても大きな支えになった
小粒なのにパワフルな輝きを放っている命
母が先に 私は少し後で速攻 彼女に沼って彼女推しになった
ミルクショット お風呂ショット 泣き顔ショットまでも 何枚ものブロマイドを持ち歩いて鑑賞していた

貴重な成長の瞬間を一緒に味わえる喜びに 幸福感を貰えて
彼女が この世で初めて体験する事の リアクションがいちいち面白くて可愛いかった
日々の家での会話も 姪の名前が出ない日はなく 何事も姪の話題で盛り上がり 母と2人心が温まった

コンビニのパンやおにぎりも 公園で皆で一緒に笑い合って食べると美味しくて 幸せな気持ちに浸れる時間が一気に増えた
母は 服から持ち物など彼女の為に色々作ってあげるのが 心から楽しそうで その笑顔を見られて安心出来たし
私も色んな服を編んでプレゼントし どんなデザインにするか考えたり サイズも小さいからすぐに完成して 本当に楽しかった

短気でお喋りで 対等で面白い孫に出会えて 可愛い時期にいっぱい関われて 倒れるギリギリまで 孫と遊べて
良かったね‼︎ おかあさん‼︎‼︎

今日も長くなってしまった…
処分しかけてた記憶を手繰り寄せる事になるとは 思っていなかったので…
これからも あっちこっちに話が飛ぶと思われます