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【ゲームレビュー】Blightbound【アクションRPG】

ダークな世界観が特徴的なステージクリア型のベルトスクロールアクションRPG。

----------------------【良い点】----------------------


ゲームの流れ

◆ ゲームの進行自体は『拠点で準備を整える→ステージ(ダンジョン)を選択してプレイ→拠点へ戻る』となっている。シンプルで分かり易い為、サクサクと進める事ができる

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拠点ではストーリーを進行する為のミッションを確認する事もできる。ミッションは『拠点のレベルを4まで上げる』や『〇〇のボスを倒せ』といった単純なモノになっている。


ステージ内では敵の数が多い事もあり、アクション面は爽快感がある。多少のパズル要素もあるが、ゲームの『味付け』程度のモノに留まっている。現在実装されているステージでは、最後に登場するボスを撃破すればステージクリアとなる。

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拠点では『商人で各種アイテムの購入』『鍛冶屋で装備を作成』等が可能
ただし、拠点の殆どの要素は初期段階では使用できず、拠点を発展させる(拠点のレベルを上げる)事でアンロックされていく。こちらについては下記させていただく。

ロール(役割)

キャラクター毎のロール(役割)がしっかりとしている。本レビュー執筆時点では『タンク』『DPS』『ヒーラー/サポーター』という3種類に分ける事ができる。


例えば、初期から使用可能な『タンク』である『Warrior』であれば、敵を挑発して引き付けるスキルと盾で攻撃をガードするスキルを使用可能で、まさに『盾役』なスキル構成となっている。専用装備も全体的に『HP』の最大値を上昇させる特性が付与された物が多く入手できる。

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もちろん、各キャラ毎に初期のステータスにも違いがあり、『ヒーラー』である『Mage』はスキルに関連した『Will』のステータスが高い。

主なステータスは下記の様になっている


Power』:全ての攻撃力が上昇。
Agility』:クリティカルダメージと移動速度上昇。
Vitality』:HPの最大値上昇。
Will』:スキルのクールダウンタイム減少。
Luck』:クリティカルチャンス上昇。


これらのステータスは『レベルアップ』や『拠点の強化』で入手できる『ステータスポイント』振ることで上昇させる事ができる

本レビュー執筆時点での各キャラクターの最大レベルは『8』、各ステータスの最大値は『10点』+ 拠点のボーナス分となっている。

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余談だが、今作のレベルアップの仕様は少し特殊なモノになっている。RPGの要素がある作品としては珍しく、キャラクターに経験値の概念が無いのだ。
『ステージ』をクリアすると使用していたキャラクターのレベルが自動的に1レベル上昇する。1レベル上昇毎に3点のステータスポイントが入手できる。

拠点

拠点のレベルを上昇させる事で『全キャラクターのステータスを永続的に上昇』『商人や鍛冶屋等の各種施設のアンロック』等の様々な恩恵を得ることができる

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拠点のレベルを上昇させる為には『ステージ内にいる生存者を助ける』『自キャラの強化(どのキャラでも)』といった事を行う事で得られる拠点用の経験値を一定以上貯める必要がある。


普段は使用しないようなキャラクターを育てることで、拠点の経験値が入る為、別キャラを使ったり、強化するモチベーションが上がる仕様はありがたい。また、他のキャラクターで入手した装備を使いまわすことが可能な為、ゲームを進めれば進めるほど、キャラクターのレベル上げや強化がしやすくなる。

装備とステータス

装備できる武器(と盾)はキャラクター毎に違い、さらにアクセサリースロットの数もキャラクター毎に異なっている


例えばタンク職は『剣と盾』、さらにアクセサリーを2つ装備できる。一方、『ヒーラー』は『杖』しか装備できない代わりにアクセサリーを3つまで装備できるようになっている。

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各種装備には『最大HP上昇』や『クリティカル率上昇』といった特殊な効果が付与されている残念ながら特殊効果は固定で、『ディアブロ』系作品の様にランダム付与されるわけでは無いので注意して欲しい。


また、装備品にはレア度があり、高レア度な装備には『この盾を使用してガードを行うとスキルのクールダウンタイム減少』といったかなり特殊な効果が付与されている物もある。トレハンが捗る。

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装備品はステージ攻略中のドロップ、お店で購入、鍛冶屋で作成等で入手できる。また、同じパーティメンバーで連続してプレイする事で、ステージの難易度を上昇させる事が可能。高難易度のステージ程、良いアイテムがドロップしやすくなる


更に、多くのアイテムは鍛冶屋で合成する事で入手する事が可能な為、ドロップ運が悪くて良い装備が入手できなくても、ゆっくりと自キャラを強化していくことができる点もありがたい

----------------------【悪い点】----------------------

ソロでプレイ不可

◆ ソロでプレイ可能なのは、ゲーム開始直後の最序盤のチュートリアルステージのみであり、その他ではステージへと赴く際に、強制的にオンラインマルチを行う事となる


本レビュー執筆時点では今作が発売されて直ぐの為、他のプレイヤーとのマッチングが完了するまでにそれ程の時間はかからないが、今後プレイヤーの数が減少してくるとプレイ自体ができなくなる可能性が高い

ミッション失敗

ステージ攻略中にパーティメンバーの誰かがオフライン(ゲームから抜ける)になると、問答無用でミッション自体が失敗扱いになる。これがミッションの終盤で発生してしまうとたまったものではない。

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プレイヤーの抜けた穴を『BOT』を投入する事で埋めればいいだけの話なので、制作陣には早めに対応して欲しい。

序盤はキャラクター選択不可

拠点のレベルが『9』になるまでは自動的に使用するキャラクターが選択される為、自由にキャラクターを選択してステージに挑む事ができない。

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この仕様は色々なキャラクターを試して、役割毎のセオリーをある程度は理解する為のモノだと思われるが、正直なところ、必要ないように感じられた。

キャラクターの個性

◆ 上記したように現在は『タンク』『DPS』『ヒーラー/サポーター』という役割がほぼ固定になっている。それ自体は役割がしっかりしていて良いのだが、いくつかのキャラはスキル構成から能力の内容までほとんど同じなのだ。所謂、『個性』が無い


では、装備で個性が出るかというと、鍛冶屋で作成可能な装備を見た限りでは、最高位の装備でも上記の『役割』を行う事が容易になる装備ばかりで、『ビルド』が変わって個性が出るほどの物は確認できなかった。

装備品の総数

◆ 悪い点と言うわけでは無いが、アーリーアクセス開始時点では装備品(アイテム)の総数や種類は少なめに感じられた。

また、『ディアブロ』系作品の様なランダムな能力、もしくはランダム特性が付与されているわけでは無い為、特殊な能力が付いている『エピック』や『レジェンダリー』装備の今後の追加に期待したい。

ステータスの詳細

◆ キャラクターのステータスである『Power』や『Agility』を確認する事は可能だが、現在の最大HPや攻撃力等のその他のステータスの詳細を確認する為の画面が無い


例えば、タンク職のキャラクターだと最大HPを確認できないし、DPS職は敵に直接攻撃をして攻撃力をチェックするしかないのだ。

-----------------------【総評】----------------------

無双はできないが手堅い立ち回りとキャラクター毎のビルドを要求される作品。人を選ぶように感じられるが、個人的には当たりだった。

このタイプの作品で協力プレイを楽しみたい方にはオススメだ。また、通常のチャット以外にも簡単な意思疎通のできる簡易チャットも実装されている為、野良のマルチで困る事は無いだろう。

アーリーアクセスの作品の為、今後のアプデで上記の不満点が改善される事を期待したい。また、制作陣は意欲的にアップデートを行っており、今後のアップデートのロードマップも公開されている


プレイ動画をアップしているので、気になった方はこちらを参考までにどうぞ。


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