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【ゲームレビュー】Bloodstained: Ritual of the Night【メトロイドヴァニア】

本編クリア済み。プレイアブルキャラクターが追加され次第追記予定。PC版のレビュー。

あの『悪魔城ドラキュラ』シリーズの『五十嵐孝司』氏が手掛けるメトロイドヴァニア系横スクロールアクション
幼少時に悪魔の結晶『シャード』の能力を行使できる存在である『シャードリンカー』に変えられた主人公の『ミリアム』は自らの結晶化の解決とさらなる大きな目的のために戦いに身を投じる。

----------------------【良い点】----------------------

アクション&ステージギミック

◆ 主人公の移動能力は探索が進むと共に強化されていき、例えば『二段ジャンプ』等を習得していく。


基本攻撃は装備している武器、剣、槍、斧等、それに応じて軌道や攻撃速度が変化するのでプレイヤー毎の趣味で使い分けてもいいだろう。

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サブウェポンはMPを消費する事で使用でき、こちらも下記する『シャード』毎に『火球を放つ』『蝙蝠を召喚する』等の様々な物が用意されている。
武器とサブウェポンをいつでも変更できるので、自分に合った戦闘方法、攻略方法でゲームを進行する事ができる。


ステージに関しては、こちらを落としにくる不安定な足場、回転する歯車に迫りくるメデゥーサヘッド(厳密にはデュラハンヘッド)、どこか懐かしい古典的なギミックがステージ中に散りばめられており、プラットフォーマーとしても面白いエリアが数多く見られ、個人的には好感触だった。

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探索する楽しさ

◆ 2.5Dで描かれた美しいフィールドには攻略に役立つ様々なアイテム、装備品、移動能力のアップグレード、HPやMPの最大値上昇アイテム等が隠されており、それらを探すのが面白い


また、探索中に敵を倒していく事で経験値や各種アイテム、『シャード』等も入手できるので無駄が無いことも探索するモチベーションを上げてくれる。
勿論、探索可能な場所は各種移動アップグレードが手に入る度に徐々に増えていく。

シャード

◆ 敵を撃破する事で『シャード』というアイテムを入手でき、『シャード』は装備する事で様々な恩恵をプレイヤーに与えてくれる

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シャード』にはサブウェポンの様に使用する物やパッシブ効果のあるもの等があり、カテゴリー毎に別枠で一つずつ装備する事ができる。
『暁月の円舞曲』の『ソウル』と言えばピンとくる方もいるだろう。

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更に『シャード』毎に『グレード』と『ランク』というものがあり、『グレード』は同じシャードを入手することで上昇し、その『シャード』の威力を上昇させる。
『ランク』は必要な素材を消費して強化する事ができ、『シャード』の技の同時に発射される数が増える等の効果がある。


エンチャントシャード系(パッシブ効果)を最大ランクまで強化する事で、エンチャント枠に装備しなくても永続的に効果を発動させることが可能になるので、全てのエンチャントシャードのランクを最大値にする等のやり込みも可能。

錬金術&料理

◆ 敵を撃破したり、宝箱等から入手できる素材を使用する事で錬金術や料理を行う事ができる。消費、武器防具、料理共に一度作成した各種アイテムはアイテムショップで購入できるようになるので、積極的に作成していくと良いだろう。

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料理に関しては初回使用ボーナスというものがあり、初めて食べると『永続的』に特定ステータスが上昇する。これにより強化の為に素材を集める楽しさが出てくる。勿論、回復用のアイテムとしても使用可能だ。

BGM

◆ 各種ゴシック調の旋律が美しく、ゲームの雰囲気にマッチしている。ロック調の盛り上がるものから、メランコリックなものまで様々な楽曲が用意されている。
悪魔城ドラキュラ』シリーズの音楽制作を担当されていた方が携わっているだけあり、分かる方にはそちらのシリーズを強く思い起こさせるものになっている

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また、ピアノが配置されているエリアがあるのだが、ここで妖精のシャードを装備した状態でピアノを弾いてみて欲しい。きっと、ビックリする事だろう。

やり込み要素

◆ 『シャード』、マップ埋め、アイテム、料理、奥義習得等々、様々なやり込み要素が用意されいてる。

メインメニュー画面の『Archives』に入ることで各種収集要素の進行具合が一目で確認できるようになっている点も良い点だろう。
例えば各種装備品や今まで集めた『シャード』のトータルパーセンテージを見ることができる。また、『Archives』では『悪魔図鑑』等の各種リストの確認もできる。

----------------------【悪い点】----------------------

難易度

◆ 通常ゲーム開始時に、少なくとも初回は、難易度を選択する事ができない。最初から高難易度で挑みたいプレイヤーもいるので、選択できても良かったかもしれない。

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ドロップ

◆ 本レビュー執筆時点では敵のドロップしたアイテムを特定の場所だと入手できないバグが発生する事がある。
例えば、アイテムが空中の足場に引っ掛かり入手できなくなるとかだ。

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この問題はアップデートによって緩和されたが、まだ発生する場合がある。

-----------------------【総評】----------------------

流石と言うべきか、アクション、ストーリー、BGM、やり込み要素、全体的に高水準でまとまった良作になっており、程よい難易度で、メトロイドヴァニア系を初めてプレイする方にもオススメだ
アクション面が苦手であれば、レベル上げ、『シャード』集め、料理でステータスの底上げもできるので、難易度の調整もある程度は可能だ。


今作を分かり易く例えると『悪魔城ドラキュラ 暁月の円舞曲』を正統に昇華させた作品になっている。『月下の夜想曲』以降のシリーズが好きな方は間違いなくハマるだろう。

また、本レビュー執筆時点では実装されていない、いくつかのモードやプレイアブルキャラクターが今後の無料アップデートで追加予定となっているので、そちらにも期待したい。

プレイ動画をアップしているので、気になった方はこちらを参考までにどうぞ。


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