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【ゲームレビュー】Dragon Marked For Death【アクションRPG】

XBOX Oneコントローラーを使用。序盤をプレイした感想。クリア後に追記予定。

『蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト』シリーズの開発陣が贈る協力型横スクロールアクションRPG。龍と契約することで特殊な力を身につけた龍血の一族となり、一族の『巫女アミカ』を救出し、故郷を滅ぼした『中央国家メディウス』に復讐を果たせ。

『Steam』版では、『Switch』で発売された追加コンテンツを全て収録した状態で販売されている。

----------------------【良い点】----------------------

キャラ毎に異なるプレイスタイル

本作では6人の異なる性能のキャラクターでプレイする事ができる。それぞれに特徴があるので、操作キャラを変えるだけで別のゲームを楽しんでいるような『お得感』がある。各キャラクターの大雑把な特徴は下記の様になっている。

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皇女遠近万能な戦闘スタイル。最もスタンダードな操作性でとっつき易いキャラクター。あえて例えるのなら、同開発陣の『ロックマン ゼロ』シリーズの『ゼロ』の操作性に近い。

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戦士:攻撃時の動きが重く、少し癖があるが皇女に続いて操作が簡単なキャラクター。DPを消費してバリアを張って敵の攻撃を無効化+バリアの範囲内の自分を含めたキャラクターの体力を回復する事ができる

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忍び最大の特徴は『体当たり』を敵に当てることで一定時間全ての攻撃が自動で敵にヒットするようになる点だ。分かる方には同開発陣の2Dアクション『白き鋼鉄のX』の主人公の能力に似てる。また、移動能力も高く、二段ジャンプ、三角飛び(壁蹴り)、滑空を行う事ができ、まさに別ゲーをプレイしているかのような操作性を味わう事ができる。

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魔女コマンド入力で魔法を発動させる事ができるトリッキーなキャラクター。スキも大きいが、火力は高い。コマンド入力は音ゲーのような感覚で入力する事になるのだが、コマンドの数自体がそこそこあるので、慣れるまで苦労する。

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上記の四人以外にも『巫女』と『盗賊』でプレイ可能なのだが、序盤ではロックされていて、まだプレイできていない。彼らについては後日、追記させていただく。


また、キャラクターは何時でも変更する事ができ、いちいちセーブを作り直す必要はない。好きなキャラクターを突き詰めても良いし、自分に合うキャラクターのみを使う事もできるので、プレイスタイルに合わせて決めることができる

ドット絵

◆ ドット絵作品が得意な開発陣らしい、文句の付け所の無い良質なキャラ絵と、背景、モーションが楽しめる。町の住人等のNPC、背景もそうだが、ストーリー序盤でしか見れない主人公達の『通常の服装』もあったりと芸が細かい。

ステージ

◆ 町でクエストを受注して、ステージをクリアしていく事が今作の基本となる。ステージには適正レベルが設定されており、一度クリアすると同ステージの高難易度版をプレイする事が可能になる。
高難易度であるほど報酬と取得経験値が増加、ドロップするアイテムが良いモノになる。少しづつ自分のペースに合わせて難易度を調整できるのは嬉しい限りだ。

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ステージは『ボスを倒す』『護衛対象を守り抜く』『敵を全滅させる』等とプレイヤーを飽きさせない様に様々なパターンが用意されている。


また、プラットフォーマーらしく、ステージ内には落ちる足場やトラップ等といった、いやらしい仕掛けがしっかりと用意されているので、ご心配なく。

戦闘

◆ 戦闘は通常攻撃とDP(他のゲームで言うところのMPの様なモノ)を消費するスキルを使って行っていく。上記したようにスキルはキャラクター毎に異なったものが用意されている。


DPは一定までは時間経過で回復するが、基本的には通常攻撃を敵にヒットさせる事でDPを回復していく。DPを消費するスキルはどれも強力なので、いつ通常攻撃を当て、いつスキルを叩き込むかの駆け引きが面白い。


ボス戦に関しても、現在筆者がプレイして確認したステージまではしっかりとパターン化が可能で良質な戦闘が楽しめた。

----------------------【悪い点】----------------------

トレジャーハント

◆ 今作では装備品を集めるハクスラ的な面白さがあるのだが、残念ながら各種装備品にランダムな性能(特殊能力やステータス増加等)が無く、アイテム毎に固定の性能となっている。収集の底が浅いというほどではないが、少し物足りなく感じた。

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このタイプのトレハン要素はオンラインをプレイするモチベーションにもなるので、次回作があるなら、是非とも追加して欲しいところだ。

音量調整

◆ 『インディクリエイツ』は何かのこだわりがあるのか、他の作品ではゲーム内で音量を調整する項目が一切ないモノが多い。そして、今作も例外ではなかった

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正直なところ、音楽、音声、SEのバランスが悪く感じられる箇所もあるので、オプションに欲しい。音声と技のSEで隠れてしまい、BGMがほぼ聴こえないステージがちらほらと。

制限時間

◆ オンラインでの放置プレイ対策なのか、ステージ(クエスト)プレイ時には制限時間が設けられている。当然だが、制限時間を過ぎればクエスト失敗となる。それがオフラインでも適用されているのだから、困ったものだ。

現在のバージョンでは制限時間が大分緩和されたため、実際にはクエスト失敗になる事はまずないが、そもそも『制限時間自体がいらないのでは?』という問題もある。

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広めのステージも多いので、ゆっくりプレイするスタイルの筆者の様な方は気になる点かもしれない。

簡易的過ぎるRPG要素

◆ レベルの概念はあるが、残念ながらスキルや能力を解放する等の楽しみは無い。ただ、これは完全に悪い点とは言えない。何故なら、『初期からキャラクターが完成している』からだ

これにより上記したキャラ毎の性能の違いが初期からハッキリと出ているので、ハクスラで言うところの『面倒な育成過程』を省略できているのだ

また、レベルを上昇させる事で入手できるポイントを割り振ってステータスを上げることが可能だが、どのキャラクターも攻撃特化のステータスに振りがちなバランス調整になっている。

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オンライン

◆ 本レビュー執筆時点ではオンラインマルチにバグがあるようで、『フレンド』意外とマッチングできない様だ。この問題は早期に対応されると思われる。

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-----------------------【総評】----------------------

RPG面とオンラインプレイに関しては粗も目立つが、アクションを重視した『インディクリエイツ』らしい作品に仕上がっている。『Switch』で発売された当初は調整不足が目立ったようだが、現状はプレイに支障は無いように感じられた。

上記の問題点をもってしても、今作が良質な2Dアクションであることに変わりは無く、アクションを楽しみたい方にはオススメだ。ただし、難易度は高めなので、購入を検討されている方は注意して欲しい。


プレイ動画をアップしているので、気になった方はこちらを参考までにどうぞ。


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