日本で良いプラクルアンを入手する方法を知りたい方だけお読みください

HoDaと申します。タイ、バンコクに住居しております。2002年にタイに移って参りましたので在タイは20年を越えました。こちらでは、タイのお守り「プラクルアン」について、色々書きます。
 

プラクルアンが欲しい


プラクルアンを手に入れたい。そんな時はタイに来るのが最善の方法ではと思えます。なぜなら、プラクルアンはタイのお守りなので、タイが本場となります。

新しいプラクルアンの場合は、以前にお伝えしましたように、寺院参拝の際にご自分でチャオ(*「借りる」の意味)する事も可能ですが(参照:https://note.com/ho_da_616/n/n00ed7c0f8e34)、専門店や目利き、好事家の方から入手するとなると、タイに来たからと言って簡単に入手できる訳ではありません。

*プラクルアンは仏様や僧侶ですので、売り買いの対象とはできませんので、お金を払って長期に借りる、という体をとっているだけで、特に時間が来たら返さなければならない、という事ではありません。

例えば、専門店が多数入居している商業施設があるのですが、1フロアすべてお守り関係の店舗。店の数が多すぎて、一体どこでチャオすればいいのか、と途方に暮れる結果となるでしょう。

時間的に余裕のある方は、数週間、数か月通い、お店を選定の後、お店の人との関係を構築。時間をかけて漸くお目当てのお守りを入手する事も可能かと思いますが、諸々の条件を考慮しますと中々に困難な事であると推察いたします。現実的には無理でしょう。

そもそも皆さんが全員、気軽にタイにお越しになる費用と時間がおありで有るとは限らない事は、重々承知しています。

となりますと、タイのお守りが欲しくて欲しくて仕方がなくなった場合は、日本に居ながらにして入手するのが妥当な方法となる訳ですが、大別して2つの方法があります。「お店」か「個人売買サイト」がそれです。以下、それぞれのケースについて考え、書いてみたいと思います。

日本でプラクルアンを入手する際に重要なのは、「いかにして『ハズレ』を引かないようにするか」というのが重要となります。
 
 

日本にある店で

日本にも少ないながらプラクルアンを扱っているお店はあるようです。しかしながら、絶対数の少ない、日本におけるプラクルアン取り扱い店舗だからといって、すべてのプラクルアンが良いかどうか別問題です。

あるお店の場合


こちらの店舗では、タイで直接仕入れたプラクルアンを取り扱っておられるとの事で、特に寺院で直接求められたプラクルアンは、本物であろうと思われますが、「現地専門店で仕入れ」とある場合、仕入れた日本人が鑑定できなければ、プラクルアンの良し悪しは、現地店の鑑定力と誠実さにかかってきます。先方の言われるがまま、です。

タイには数多のプラクルアン取り扱い店があり、その信頼度、信用度も千差万別です。誠実な人、プロフェッショナル知識の高い人もおられますが、とにかく界隈の人口が多い為に、「良くない」人も沢山います。市場(しじょう)に溢れかえっている偽物の数を考えれば一目瞭然です。

プラクルアン情報網、通称プラ・ネット(私の造語です。パクらないでね)にはすぐにお店、人の、良い・悪いの「噂」はすぐに回りますが、新しい人、あまり知られていない有名でない人は、そもそも「噂」にも上らないレベルの方はカウントしません。

現地(タイ)にあるプラクルアンやその他お守りを扱う店を構えていれば、専門店は専門店。しかし、その専門店、ほんとうに信頼のおける所なのでしょうか。

日本の場合は、競合が少ない(そもそもお店自体が少ない)事と、プラクルアンの良し悪しを判断できる人間が少ない為に、競争原理が働きません。
 
その昔、日本の某店で「念願のプラクルアンを入手」とネットに書いておられた方が掲載されたプラクルアンは、私が画面を通して見ただけでも「ダメ」とわかる代物でした。しかしながら驕ってはいけません。念の為プラクルアンの先生や現地プラクルアン友に意見を伺ってみたところ「お前、こんなの(の入手を)考えてるの?目、大丈夫か?」と言われる始末。いやいやいや、これは日本で売られているモノで…、と詳細を説明しますと、皆さん「日本人だからわからないんでしょw」と言われておりました。日本では、名の知れた店で、こういう事が起こっています。
 
一時の儲けに走って偽物を扱うと、それ以降の「信用」「信頼」をすべて失いますので、タイにある、名のあるお店、目利きの方々は、偽物を「買う」ことはあっても「売る」ことはありません。そういうのを扱う店・人は、そういうレベルの店・人です…。

本物も偽物も販売している。という事は、そのお店の人が本物と偽物も見分けがつかない、という事になります。あるいは、偽物とわかっていて敢えて販売しているのでしょうか。それは最もヤバい事だを思いますが、そういう店で尚もプラクルアンを求めたい方は、何か弱みを握られているのでしょうか?
 
私は幸運にも、良い先生方の知遇を得て、そのプラクルアンに対する姿勢、プライズム(私の造語です)を継承しておりますので、自分が良いと思う、本物のお守り「だけ」をご紹介しています。多分、本物だけど…と思う程度のプラクルアンは、更に調べ得心が行くまで自身の手元に置きます。

プラクルアンを大量に仕入れ、商品として扱いますと、一つ一つのお守りに対する興味、愛情、尊い、敬う精神が薄れます。そうなりますと、偽物が知ってか知らずか定かではありませんが、紛れ込んで来てしまうと、こう考えております。
 
お店や後述する個人間売買サイト出品者が、いろいろな理由と思惑でタイを訪問され、その限られた時間内で多くのプラクルアンを入手し、日本に持ち帰る。短期間の中で、本当に詳細まで調べ、本物とわかって納得し入手しているのでしょうか。出品されているものを見る限り、そうではないと思います。本物と偽物の見分けがつかないか、あるいは、利益の為に「それっぽい」物を仕入れているだけのように見えます。実際、日本語で発信されている動画では、「ここで仕入れてメルカリで売れば儲かりますね」というコメントもありました。

個人間売買サイトで入手するよりも、店舗で直接入手する場合は、所在がわかっていますので、万が一何かしらの問題があった場合などは安心かもしれません。

タイのプラクルアンを扱う店舗では「パカン」と呼ばれる「保険」「保証」を発行する場合があります。「偽物」であった場合は、返金する、というものです。しかし、実際問題として、一度買った物を「要らない」というのは中々に困難で、お店が現金を返す事は、まず躊躇われます。

お店は返金を渋りますので、どこがどう気に入らないかなど、理由を求めてきます。少しだけ店側の立場に立ち申し上げますと、お守りがすり替えられている場合がある、という事を危惧するからです。とはいえ、非常に精巧な偽物でしか通用しない手段なのですが…。

返金を渋り、次に「では他のプラクルアンと交換してあげよう」という提案もされます。「お金が返ってこないよりは…」と考えて「交換」に応じる人も少なくないのですが、もともと欲しかったお守りではありません…。心がもやもやすること必定です。

日本でも「パカン」を発行するところがあるようですが、その制度を利用し、返金をした人はいるのでしょうか?そもそも売り手も買い手も鑑定できない場合は、成立しない制度です。

そもそも、「パカン」を必要とする程度のお守りを入手しなければいいだけ、なのですが…。
 
こういった事も含め、すべての事情を承知し、お店で入手したい方は入手されれば良いと思います。

個人間売買サイト


 近年は個人間売買サイトの存在が大きくなってきています。個人が訪タイの度に入手したであろうプラクルアンが出品されているのをよく見かけます。お家にいて、手軽に出品・購入できるという便利さがうけているのだろうと推察します。

こちらの場合もお店の場合と同じく、仕入れる側にプラクルアンを鑑定する「見る目」がないと変な物を掴まされます。前述のように、タイでは多くのプラクルアンを入手する事が可能ですが、偽物の数も多く、限られた時間しかない短期観光の方々が、一つ一つ鑑定し、選定して入手しているとは考えにくい訳です。その方が鑑定をできない以上、お店次第となる訳です。

とある方は、地方のマーケットで「格安」価格でプラクルアン入手した事を自慢げに書いていました。

プラクルアンだけの事ではありませんが、「良い物」は都会に集まって来ます。都会の方が人口が多く、潜在的購入者が多いからです。地方に良い物は全く残っていない、と申し上げている訳ではありません。「確率」が著しく低いのです。過去10数年の間に、方々にある色々な店舗、マーケットを見て来たのでわかるのですが、そういうマーケットは「割に合わない」というのが本音です。炎天下、数時間歩き回り、結局入手したプラクルアンは一つもなし、という事もよくありました。

売り手が「格安」で手放す理由も考慮推察しないといけません。地方であるから値段が安い、というのは非常に短絡的考えです。情報社会となった現在では、スマホでネットにアクセスし、ちゃちゃと投稿すれば、タイ全土に向けて売る事も可能です。観光で来ている外国人にわざわざ「特別」に「格安」で譲る理由はなんでしょうか。「個人的に親しいから」というのであれば、無料で貰えないのでしょうか?

「偽物でも、自身が信仰し、良いと思うのであれば、それでも良い」という事を書かれている方を見かけたこともあります。個人で嗜好するのに外野がガヤガヤいう必要は一切ありません。しかし、その方が所有するだけに留まらず、個人売買サイトにおいて、そういった「偽物でも自身が良ければそれで良い」レベルの、得手勝手な目線で、入手したプラクルアンを個人売買サイト売っておられる場合、その説明文に「偽物でも良い」といった文言は明記しているされていません。なぜ…。

また、とある方は「私達日本人にプラの由来とか詳細は関係ないと思います。要は出会った瞬間にそのプラに惹かれるかどうかだと、長年プラクルアンを追い続けた結果の意見です」と書いておられます…。長年追い続けて、こういう考えに至ったということは、良い出会いに恵まれなかったのでしょうね…。可哀そうだと思いました。
 

出品者考察


どういう出品者が良いか。というよりも、こういう出品者は、私なら信頼しない、というのを以下で申し上げます。

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