脱毛日記①

脱毛日記①
申し込み~1回目の施術まで

2020年6月。全身医療脱毛の申し込みをした。
社会人になったら絶対に脱毛をしよう、というのは前々から決めていた。
大学に通った4年間、わたしを運んでくれた中央線の中吊り広告は、「毛をなくせ」と訴え続けていた。それに感化されたのかもしれない。
(でもYouTubeの脱毛広告には殺意すら覚える。
身体の毛が理由で彼氏に振られたとか相手にされなかったとか、そんなのばっかりだ。
大抵の人間にはめちゃくちゃ毛が生えている。
それなのに、「まだ脱毛してなかったの?」などと同調を煽る友人役、「女として見れねーんだよ!」という男役。わたしだったら友人とは絶好するし、毛が生えているから無理、という男はカミソリで髪の毛をぜんぶ剃ってやりたい!
きれいになりたい、かわいくなりたい基準が全部他者にあると思わないで欲しい。
わたしはわたしのために可愛くなりたいし、脱毛するかしないかは個人の自由だ。
本当にYouTubeの広告のように「毛が生えているのは女捨ててるw」みたいな人がいるのか知りたい。生えてたっていいんだから。YouTubeなんて中高生も見てるんだから、煽るようなことやめてほしい。以上、怒りの蛇足でした。)

選ぶ基準は値段が高すぎないこと、医療脱毛であること。はじめはそんなふうにしか考えておらず、しかし値段が安いところに行くのはやめようと決めていた。

ネームバリューや店舗が広くあるところにしよう、そうであればひどい施術はされないだろう!値段が安すぎるところはよくわからない!怖い!YouTube広告を信じるな!ということで決めたのが「レジーナクリニック」。
いくつもある医療脱毛の中で有名な印象だったし、値段も20万で全身脱毛ができるという点に惹かれた。

6月某日。
レジーナクリニックのとある店舗で説明を受けることにした。怪しいビルの4階に上がると、きれいなお姉さんたちが出迎えてくれる。受付の方々はみんな愛想が良く、優しそうである。
靴を脱いでスリッパに履き替えると、受付横のソファーに座って待つように指示される。清潔感溢れる院内は大分好印象だ。
その後すぐに説明を受け、もともと施術を決めていたので医療ローンを毎月1万円で組んでもらい即入した。
VIOと顔もご一緒にどうですか?と言われたが、遠慮しておいた。髪の毛とおなじく、わたしを守る毛であってほしい。

脱毛1回目。申し込みから2か月遅れての施術となった。
個人部屋に通されすっぽんぽんになり、Tバックに近い形の紙パンツ?を履く。横たわるとタオルを全身にかけられ、施術が始まる。
日焼けやけがを最近したかと聞かれ、していない、と答える。そうすると指毛から剃られていく。
はじめはシェービングからなので、いきなり機械をあてられることはないようだった。次にチャコペンのようなもので身体に跡をつけられる。焼肉屋さんにある、牛の部員を分けて描いている図を想像してほしい。あれを自分の身体に描かれていく。
シェービングとチャコペン作業が終わると、次はいよいよ脱毛器を当てられる。
見た目はショットガンのようなもので、一度打つごとに「キュイイン」みたいな音がする。
手指→腕(半面)→胸→お腹→腰まわり→太もも(反面)→ふくらはぎ(反面)→足指
そのつぎはうつぶせになって、
うなじ→肩→背中→おしり→おしりの下→太もも(半面)→ふくらはぎ(半面)
の順で当てられていく。

医療脱毛は痛い、と聞かされていたため、相当痛いのだろうと覚悟していたのだが、わたし個人の感想としては痛みは感じなかった。
「小学5年生が輪ゴムを執拗にパッチンしてくる」くらいの感覚が40分間続く。痛いというより、いらいらする。
チャコペンタイムとシェーディングタイムはとにかくくすぐったい。わたしはこっちのほうが恥ずかしくて嫌だった。施術を担当した店員さん?から「くすぐったいですね~がまんしてくださいね~」と言われたのが更に恥ずかしかった。

かかった時間は1時間半くらい。
次回気を付けようと思ったことは、うつぶせになるとき顔を押し付けなければならない他、くすぐったさで涙が出るため化粧直しの道具を持っていくべきである。
化粧直しコーナーがあったようなので、次回からはそこで直そう。それから、サンダルで行かないほうが良さそう。
エレベーター上がってすぐに靴を脱いでスリッパに履き替えるので、サンダルだとスリッパが汚れないか不安になる。あと必ずトイレには行っておこう!トイレに行きたくなっても逃げ場はないです。

1回目施術後。
2週間前後で毛が生えかわる周期が来ます、抜けていく毛があるので、無理に引っ張らないでください。と言われ、ワクワクが止まらなかった。どういう風に抜けるのか毎日観察していた。しかし、派手なことは起きない。
気づくと、腕に長細い毛が一本ついている。ゴミかな、と思ってそれを取る。次の日また、同じように長細い毛が腕についている。これの繰り返しである。
もともと毛深い方ではないため、腕をじっと見ても毛の量が減った、とは思えないでいた。毛がなんとなく抜け落ちているのはわかるが、目に見えてすごーい!と思うところが見つからず、やはり1回目では効果はわからないか…と自分を納得させていたその時……わたしは見つけてしまった。(以下、わたしの足に毛が生えているので注意して見てください)

見て!!!分かる!?!?!?!?
毛!!!!!!!!(千と千尋の神隠し風に)

丸で囲まれた箇所だけ毛が長いのがおわかりだろうか。
この部分は蚊にさされた跡をわたしがかきむしってしまい傷になっていたため、施術ができなかった箇所なのだ!
丸で囲んだここだけ、毛の生え方が明らかに違う…脱毛1回目にしてめちゃくちゃ効果あるじゃん!
と思ったわたしは、さらに次のことに気がついた。

指毛が生えてきていないのだ

万年戦い続けてきた、指毛。
腕毛などは薄いのに、指毛だけは濃く太く、わたしはそれをひどく気にしていた。毛抜きでプチプチ抜き続けて早10年ほど…は、生えてない!?!?
濃い毛が生えてきていないというならば、脇はどうだ?と思い脇を見ると…



今までは3cm程度生えていたものが、5mmほどになっている!!!!!!

ど、ど、どゆこと!?!?
(読者の方に、『全裸監督』をご覧になった方はいらっしゃるだろうか。作品の超重要人物、黒木薫の特徴は脇毛だが、わたしはあそこまで生えたことがない。受検期、願掛けのように全身の毛を伸ばしたが(なんで?)、わたしの脇は焼け野原がちょっと再生しはじめた?くらいの生え方だ。脱毛の効果はなかなかないかもしれないと思っていた。なのに、え!?どゆこと!?!?)
剃ってないのにチクチク生える程度の状態になったわたしの脇。愛おしさすら感じる。

これは効果があると確信した。
全5回あるうちの1回目が終わり、このような感想を持った。

また2ヶ月後に、2度目の脱毛をする。何か変化があれば、noteを書こうと思う。
みなさんも、良い脱毛ライフを。

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