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#6 【40代からの日向坂46】ゲージをMAXにしたのは彼女、『3年目のデビュー』

このnoteは40代半ばにして、人生で初めてアイドルに興味を持ち、まんまと日向坂46のファンになってしまったオッサンの「推し活」の日々を記録したものです。

2023年1月から始まった僕の「おひさま化」の道のりですが、メッセージアプリに課金して、ファンクラブに入会した時点でそのゲージはだいたい半分くらいでした。トークを取ってる3人(影山優佳、加藤史帆、佐々木美玲)とキャプテンの佐々木久美以外のメンバーは顔と名前の一致が覚束ない状態でしたし、そもそも日向坂46がどうやってできたのかすら、ちゃんとわかっていないレベルでした。日向坂46の魅力、ファンからグループ全体を熱く支持される理由が、その成り立ちやプロセスにあるという話は何となく見聞きしていたため、まずはそこを知らないとダメだなと考えました。

少し調べてわかったことが、ドキュメンタリー映画である『3年目のデビュー』を観ろ、ということでした。そこで、早速、妻子が寝静まった深夜に『3年目のデビュー』を観ることにしました。

はい、目的は達せられました。当然の如く、滝涙です。

今さら初心者おひさまが、この作品の感想を語ったところでなんのコンテンツ的な価値は無いわけですが、本当の初心者にこの作品がどういう意味を持ったのか、そして具体的に何をもたらしたのかを少しお話してみたいと思います。

乱暴に言ってしまえば、『3年目のデビュー』は教科書でした。まずはとにかく日向坂46(けやき坂46)の歴史を学びました。映像を見ながら、wikipediaで日向坂の年譜を追い、何年何月に何があったのか、メンバーの在籍状態はどうだったのか、誰が休業・卒業し、誰が復帰したのか、この曲のセンターは誰なのか、、日向坂を頭で理解していきました。

この段階で、日向坂が「仲間と支え合うグループ」という大きな特徴を持っていることを知るとともに、アイドルという職業自体が、メンタル面もさることながら、いかにフィジカル的に過酷なものかということを実感しました。この理解は地味に大きいです。直接的に彼女たちに対するリスペクトが生まれ、口パクがどうとか歌が下手だとか、かつては自分もしていたであろうアイドルに対するステレオタイプな批判が無意味なものとなりました。あとは、キャプテン・佐々木久美さんの圧倒的なキャプテンシーと、1期生、2期生、そして、当初ただ一人3期生として加入した上村ひなのさん、それぞれの違いや関係性から「部活」とも例えられるグループ全体やメンバー同士の個性と魅力を知ることができました。

そして、いくつかの劇的なシーンを経て、日向坂を心で理解、感じることになります。ここでは、2つ挙げておきたいと思います。

まずはもちろん、「影も一緒だよ。影もでしょ。」です。

もう、説明とかいいですよね。笑
何十回も見ました。泣きました。おたけこと高本彩花さんのこの発言はもちろんのこと、このときの周りのメンバーがいいんですよね。影ちゃんの顔を笑顔で見つめ、ほんの一瞬のことですが少し反応を伺うような刹那を挟んで、影ちゃんの返事にみんなが喜びを爆発させる。このやり取りを味わうために何度も何度も再生させました。このときの「おたけ」と、最近トークを取り始めて知った、着信で独特な喋りを繰り広げる「あやちぇり」がどうしても僕の中で一致しないんですが、先日の影ちゃん卒業発表に際して更新された高本さんのブログでは、間違いなくあのときの空気が感じられて感無量でした。

さて、もう一つ。これが、僕の「おひさま化」のゲージをMAXにしました。それは、本作での最終盤にあらわれた、2020年2月のDASADA LIVEでの、金村美玖さんのパフォーマンス、『青春の馬』です。

これはもう本当に衝撃的で、まさに度肝を抜かれ、鳥肌が立ちました。圧倒的な存在感と心の強さが伝わるパフォーマンスでした。

もちろん、それまでに描かれていた「青春の馬」という楽曲がもたらした日向坂メンバーの覚醒とも言える変化や、濱岸ひよりさんの復帰とセンター小坂菜緒さんの降板という舞台設定の妙もありましたが、それらすべてをひっくるめて、これが金村美玖だ日向坂だと見せつけるかのようなパフォーマンスとしての力がありました。やばい、不必要に筆がのってダサいことになってきています。また、ここでも周りのメンバーがいいんですよね。涙をこらえきれない濱岸さんとそんな彼女を引っ張るように笑顔をはじけさせる美玖さん、そしてそれを温かく見守るメンバーの表情。とにかくこのシーンは好きすぎて、書けば書くほど記事が陳腐になるのでもう止めます。笑

本作を見終わったあと、僕は、すぐに美玖さんのトークの購読を開始し、まだ影ちゃんにもかとしにも送ったことのなかったレターを初めて送り、感動を伝えさせてもらいました。申し訳ない話ですが、美玖さんのことは、このときまで、まったく知りませんでした。「影山優佳」に導かれて日向坂46のファンになり、初めてその存在を知った「金村美玖」に心底感動させられたこのタイミングが、おひさま化が完了した瞬間かなと思っています。

2023年の1月29日のことでした。めっちゃ最近やん。。


この記事を書くにあたって、『3年目のデビュー』を見返していたのですが、ソファーで転がって昼寝をする妻のすぐ後ろで、当然のように涙を流していました。このときだけは花粉症で助かった。(無駄なSPY風味)

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