『性的消費』とは何か

はじめましてH.N.P.P.と申します。

さて、今回初めてnoteにて拙い文章を作成するに至った経緯ですが、様々な場面でフェミニストが使用している「性的消費」という言葉について、それを使用している本人達がその意味・定義を説明できないという誠に理解しがたい状況があり、自分なりにその言葉について考察して、その結果を書いてみようと思い立ったからです。Twitterで書くと長くなってしまい、途中で何を書いていたか分からなくなり、面倒臭くなって書きそうにもないのでこちらでやってみます。
しかしまあ、フェミニストに関連する事で時間を消耗する事に「他に有効な時間の使い道があるのでは?」「ウマ娘のイベント完走していないのに終了間際にやる事か?」などという気持ちはありますが、他の表現の自由を標榜する方々の参考になれば幸いです。

上記のトゥーンベリ・ゴン氏とは少し違う考え方から考察しています。ゴン氏の記事は大変読みやすく参考になりますので興味があるならば読んでみる事をお勧めします。

さて、今回の記事を書くそもそもの切っ掛けとなったのは下記の神崎ゆき@yuki_birth氏によるフェミニストへの問いかけです。

「性的消費」の論点リスト

この問いかけは「性的消費」という良く解らない言葉の定義を上記の論点に合わせフェミニストたちに導きださせようという試みのようです。
わざわざ考察の切っ掛けを与える実に優しい対応ですね。
これに対するフェミニストの反応を見てみましたが
「え、そこから?(以下略)」「なるほど、オタクの認知の歪みはそこか。(以下略)」など親の顔より見たセリフばかりで、やはり性的消費の定義について語るものはありませんでした。

まぁそりゃ、そうでしょうとも。
まず最初に結論から申しますと考察する以前に「性的消費」と言う言葉は成立しません。
一見意味が通りそうですが、最初から言葉が成り立たないのです。

では、まず「消費」と言う言葉の意味を考えてみましょう。
皆さん大好きWikipediaより引用すると


消費(しょうひ、consumption)とは、欲求を満たすために財・サービス(商品)を消耗することを指す。需要やニーズ、資源を使用することでもある。生産の反意語。


このように定義されています。
つまり「自らの欲求を満たす為に対象を消耗させる事」が消費であると言えます。
では、そこに「性的」という言葉を付加した場合はどうなるのでしょうか。
皆さんが一般的に想像するのは性的サービスなどを利用した消費行動を思い浮かべるかと思いますが実はこれは「性的消費」とは言えません。
性産業において売り手と買い手の合意が取れている場合は「性的サービスの消費」なのです。

フェミニストのこれまでの非難を見てみると、表現物や対象人物を見て同意なく性的な欲求を満たす行為を性的消費と考えていると思われます。
するとおかしな事になってしまいます。
なぜなら、性的消費に使用された対象物は消耗しないからです。
例えば、架空の女性を性的に描写したイラストを見て性的な欲求を満たした場合、何が消耗されるのでしょうか?
欲求を満たした側の体力と性欲は消耗するかもしれませんが、対象物は一切何も消耗しません。
さらには、水着の女性を見て言葉では言い表せない性的な妄想をした場合にその対象の女性は何かを消耗するのでしょうか?
一切何も消耗しないのです。

飲食店で食事をした場合には食材と店員のサービスを消耗します。
文房具屋で消しゴムを買った場合、店の在庫から消しゴムを消耗させます。
さて、性を消費された対象は消費するたびに性が消耗して「無性」に近づいて行くのでしょうか?
そんな事があるわけありません。
何故ならば、そもそも「性」とは生物の雌雄を表す概念にすぎません。
実体を持たない概念をいかにして消耗させようというのでしょうか。

結論

女性自身やそれを表した表現物を性的対象にして誰かが欲求を満たしたとして、その対象の女性性が消耗される事などありませんましてや、その対象ですらない同属性であるというだけの他人は何を失う事もありません。

つまり「性的消費」など言葉としてありえません。

もし、何かを消耗したと思うのならそれは紛れもなく錯覚です。自我と他人の境界が曖昧な状態だと思われるので然るべき医療機関にご相談ください。

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