最近の記事

つづく

本屋の娘だから、かもしれない。 誰かから『本を贈られる』とたまらなく嬉しくなってしまう。 手渡されたその一冊が、書店の包装紙で丁寧にラッピングされた真新しい本であっても、びっしりと書き込みされている読み込まれた本であっても、同じくらい嬉しい。 更にそれが自分も持っている作品、しかも随分前に買って本棚に並べている見覚えのあるカバーだったりすると、いよいよもって泣きそうになってしまう。 最初にその現象が起きたのは大学生活最後の夏休みで、仙台に住む友人のアパートに遊びに行き

    つづく