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バレンタインデーのいまとむかし。

2022年が始まってあっという間に1月が終わる。 夜の世界にいる頃、お世話になっている方へ気兼ねなく贈り物をするタイミングとして、バレンタインはほどよい日だった。 チョコレートや、それに添えるプレゼント選びに忙しかった2月初旬。そんな毎年のイベントも、息子の誕生と共に変化を遂げることに。 待てど暮らせど予定日を過ぎてもおなかの中から出てこない息子は、2月14日を選んでようやくこの世に出てきてくれた。 大事にしていたイベント、それをはるかに超越するほどもっと大切にしたい

    • シングルマザーを羨む人へ、シングルマザーの私が伝えたいこと

      「わたしもシングルになりたい」 「シングルってラクでいいよね」 この言葉を聞くたびに私はいつも決まって、胸の奥がぞわぞわするようななんとも言えない感覚に襲われる。 果たしてシングルマザーはラクなのか? ワンオペ育児が騒がれる影響もあってか、「家事にも育児にも協力的でないなら、いっそもう旦那なんていらなくない?」「ぐーたら夫と離婚したらこどもも協力的ですっかり負担が軽くなりました」のような、とても軽いタッチで書かれている記事を頻繁に目にするけれど、それって相手がいるからこ

      • 新たなはたらき方が教えてくれた、永遠のないものねだり

        本記事は、 連続note投稿企画「#わたしのビズ・ディスタンス 」に寄稿されたものです。 ---------- 「ビズ・ディスタンス (Biz-Distance)」とは? 相手を思いやることで生まれる、適切なシゴトのキョリ感のこと。 ---------- ビズ・ディスタンスや本企画についての詳細は、一般社団法人ビズ・ディスタンス協会のHPをご参照下さい。 こんにちは、ACALLインサイドセールスチームのかなざわと申します。 縁あって2020年6月に入社後まもなく1年が経とう

        • 母親になること≠育児の犠牲になること

          育児を始めてはや4年。 あっという間の1日もあれば、この時間はいつまで続くんだろうと途方に暮れてしまうような、まったくあっという間でない1日だってある。 そして、今日が長い、1週間が長い、1ヶ月が長い、そう感じているときは大抵、息子が荒れているときか、わたし自身が疲労して自分の生活を見失っているときだ。 # 母親とは、育児のなかでどこまで自分の生活を犠牲にしなくてはならないのだろうか。 ふと思い返してみたとき、私の母親はいつも家にいて全力で家事をして、育児も手を抜いてい

        バレンタインデーのいまとむかし。

        • シングルマザーを羨む人へ、シングルマザーの私が伝えたいこと

        • 新たなはたらき方が教えてくれた、永遠のないものねだり

        • 母親になること≠育児の犠牲になること

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          母さんだって仕事したいんだよ、ほんとはね

          息子が毎日言うんです。 「YouTubeが観たいです(なぜか敬語)」と。 それならYouTubeつけましょう。どうぞどうぞ、一日保育園でお疲れでしょうからごゆるりと。 さてさて母はこの隙にPC開いて仕事しちゃおーっと、、おーっと、、、、、 なにが起こるかって? YouTubeから視線を移した彼からのquestion1. 「僕はどこ押していいの?」 うん、だめだよね。そうだよね、押したいよね。なんかボタンいっぱいあるし。わかるよ。 (押されないうちに)パソコン閉

          母さんだって仕事したいんだよ、ほんとはね

          わたしが出会ったかっこいい漢の話。

          同級生が亡くなった。亡くなってもう何ヶ月も経つのに、いまだに気持ちがまとまらない。だからまとまらない言葉をそのまま少しずつ書き留めておこうと思う。 # 卒業以来会っていないけれど、共通の友人から何度となく彼の話は聞いていた。 彼の存在はいつも勇敢で誠実でひたすら格好良くて、仏のように寛大な漢だった。だった、と書いてまたさらに、彼の存在が空に昇ったことを認識する。 # 高専在学中のわたしは勉強もせず、遊び呆けてばかりで本当にどうしようもない存在だった。志の高い優秀な人

          わたしが出会ったかっこいい漢の話。

          柔軟であることはくらしを豊かにする

          母になりあっという間の3年が過ぎ、息子は溢れるスタミナを爆発させながら、4歳になる日を心待ちにしているようです。 未婚で出産し、生まれたときから変わらず2人でのくらし。奮闘というワードでは足りない格闘、もはや激闘の日々を送っていますが、ようやくいいペースができつつあるように感じます。 育児に向かう時間にも余裕が生まれ、とっても愛おしいものになり(ときに全力で投げ出しますが)、私にとってこれまで見つけようとしてもいなかった世界をたくさん教えてもらっています。 そんな暮らし

          柔軟であることはくらしを豊かにする

          産みたくても産めなかったあの日と3年後の私

          3年前の2月1日は息子の出産予定日だった。 前駆陣痛はその1ヶ月前からあって、予定日よりはやそう、あれ?やっぱりまだか、お?そろそろか?、あぁまだか…を繰り返してひたすら待ちわびていたあの日々が懐かしい。 寒波や低気圧が押し寄せるたびに、これは来るぞとそわそわし、陣痛来たかも…と時間を測った回数はアプリごと葬った。完全に忘れたけれど、いつもいいところで痛みは遠のき、ただ眠れぬ夜を何度も過ごしたことだけは覚えている。 しびれを切らして(都市伝説レベルでしかない)陣痛ジンク

          産みたくても産めなかったあの日と3年後の私

          2020年の始まりに思うこと

          お正月といえば朝から晩までお酒を飲み倒しても怒られない日。さほどお酒を飲まない家族から呆れられることはあれど、白い目を向けられることはない、それはそれは良き日。最高ではないか。 にもかかわらず、2020年のスタートといえば、初詣の長い階段を息子(2歳10ヶ月の暴れる14㎏の岩)を抱えながら昇ることを筆頭に、育児というものへの無限の配慮(と家族への多少の遠慮)から、そのしあわせを完全に諦めた。 もちろん息子はこれまでの人生において見たことないほど可愛く稀有な存在で、その息子

          2020年の始まりに思うこと

          また恋することはできるだろうか?

          年の暮れ。 最近の人生テーマは私自身が楽ちんに楽しく生きることと息子との時間をエンジョイできる母でいること。そこに芽生えたちょっとだけ恋くらいしていたい想い。 # シングルマザーの恋愛絡みの昨今の事件をたくさん目にする機会から、シングルマザーが恋することのハードルは想像よりもひたすら高くて気が遠くなるものなのねと感じて頭が湧いた。 いやしかしそれ以前にね。 朝息子を保育園に連れて行き、帰宅後掃除と洗濯と洗い物。(フルリモートなので)そのまま仕事を開始して、お昼頃にテキト

          また恋することはできるだろうか?

          妊娠出産子育てプロジェクト進行中

          出産のために仕事を辞めたのは昨年末。臨月ギリギリまで働いて実家に帰り、いつ産気づいてもいい状態になったときから友達に会うこともなく出産に備えて社会と遮断された生活にシフトし、2月のなかばまではひたすら大きくなり続けるお腹を抱えて、ただただ息子の誕生を待つ日々でした。 産後、我が子のお世話は想像していたよりもずっと笑顔が続く楽しいもので、成長をそばで見ていられるのはこの上なく幸せな気持ちになるけれど、世界は動いているのに自分だけ取り残されているような、社会から大きくかけ離れて

          妊娠出産子育てプロジェクト進行中

          そして母になりました

          妊娠から出産を経てこれまで、文字を読んだり書いたりすることがなんだか億劫になっていた私。 小さなころから読んだり書いたりすることが本当に大好きだったので、理由もわからない活字嫌悪現象にとまどいを感じつつも、またその時がきたら。。。と思っていたまさにその時がやっと訪れたようです。 活字中毒が復活するためにはどうやら心の余裕が必要だったようで、2月に産声をあげてくれた坊ちゃまがまもなく生後3か月を迎えるいまようやく、少しずつこの生活が自分に浸透してきたのかなと思います。

          そして母になりました