肩甲下筋と大円筋

肩甲下筋と大円筋。

これに共通するのはどちらも肩甲骨と上腕骨に付着し、肩甲骨が固定されていれば上腕骨を内旋させる作用があります。


と、まあこれは知っていたのですが、先日、肩関節肩峰下インピンジメントのような症状が出ている方のケアを行いました。

肩周りの多くの組織が硬く、肩甲骨が上方回旋する際に上腕骨が一緒についていってしまうような印象でした。ですので一通り固い組織をリリースした後に、再チェックすると肩甲下筋と大円筋のどちらも固さが残っていました。

まずは大円筋から、そして肩甲下筋にアプローチしようと考え、大円筋からリリースをかけてみました。

その後に再評価すると、なんと肩甲下筋の固さも改善していました。

これはなぜだろうと考えてみると、この2つの筋肉の共通はもう一つあり、どちらも肩甲下神経の支配との事。

可能性として、大円筋をリリースした結果、筋内圧の変化や筋紡錘の変化を脳が感じ取り、同じ神経支配である肩甲下筋にも似たような効果があったのかもしれません。

(単に大円筋をリリースしながら、実は肩甲下筋も徒手でリリースをかけていたのかもしれませんが、、、)

個人的にはこれは面白い発見で、他の同じ神経支配の筋肉にも効くのかを今後調べたいと思います。

また、逆も然り、同じ神経支配であれば、一つの筋肉が硬くなれば違う筋肉も硬くなるのかもしれません。

Calant Sports Rehab & Performance
代表 爪川慶彦
www.calant.org

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