鈎状突起と下位頚椎の動き
解剖学書を読んでいて、下位頚椎には鈎状突起(ずっとシャクジョウトッキと読んでいましたが)があるため、純粋な側屈は不可能との記載がありました。それとは別に、下位頚椎は側屈と回旋は同じ方向で起こる(下位頚椎が右側屈したら同時に右回旋も起こる)ということも知っていました。この鈎状突起があることと側屈と回旋が同側で起こることはどう関係してるのか、疑問に思ったのでまとめてみました。
鈎状突起の形状から、純粋な側屈がほぼ不可能なことは理解できますが、なぜ同側への回旋が同時に起こるのでしょうか。わからなかったので、色々調べたり解剖学書を見ていたのですが、下位頚椎の椎間関節は水平面に対して10−45度の傾斜があります。この傾斜はC7で約10度、上に行くにつれて傾斜もきつくなっていくようです。側屈をすると側屈をした方の椎間関節は狭まり、その関節面に沿って椎体が動くと考えると同側に回旋するということも理解できるかなと思います。よって、下位頚椎の同側への側屈・回旋は、鈎状突起の形状によって側屈が制限され、椎間関節の関節面の向きにより同側への回旋が起こることかと思われます。
自分としては理解しましたが、こじづけ的な所もありますし、全くの間違いかもしれません。もしそうでしたらコメントして頂けたら嬉しいです。
Calant Sports Rehab & Performance
代表:爪川 慶彦
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