『The King〜永遠の君主〜』4話感想

私のお気に入りのNetflixドラマ『The King』を一推しする雑文4回目です。
4話のことを書きます(^ ^)

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前回はきちんとメモを取って書いたら、本当にあらすじ紹介だけになってしまったので、今回は記憶を頼りに頑張ってみます。


後ろ髪を惹かれつつ大韓民国を去り、自分の世界に戻った皇帝イ・ゴン。

付き纏われているうちは冷たかった女刑事チョン・テウルも、去られてみるとつい姿を探してみたりするのが女心ですね。

最初はほとんどがさつの域に達していたテウルの邪険ぶりでしたが、この辺りからヒロインらしくしっとりした雰囲気も纏い始めます。

詐欺師に決まってる!と思いつつも、この不思議な男性のことを考えずにいられないんですね。


ゴンが義務を放り出していたツケを王宮で懸命に果たしている間にも、謀反人イ・リムは密かに張り巡らせた情報網や、「時が止まる」状態を通して、ついに甥(皇帝)も竹笛の力に気づいたことを確信します。

それから、ゴンが帰ってきてすぐ、かつて所属していた海軍の上官の父親の葬儀に参列するエピソードがあります。

これはストーリーには大きく関係しないのですが、後に来るあるエピソードの伏線ですね。
日本人にはちょっと辛いエピソードです(涙)。。。


そのほかにも、ゴンが帰還して来た時の側近たちの大騒動は楽しいシーンです。
テウルの先輩刑事・シンジェについても、母親のギャンブル癖で苦労していることとか、子供の頃からの心労がたたって精神科医(?)にかかっていた過去があるなど、不憫なところも少しずつ描かれています。

皇帝ゴンが父のように慕う(おそらく父の従兄弟?)プヨン君に、心ならずも積年の疑問をぶつける厳しいシーンは胸が塞ぎます。

プヨン君は苦労人で、側室の子であるため、皇位継承権第二位ながら自分は皇帝にはならないと決めています。

どうもプヨン君の息子の方は継承権に野心タラタラだったのか、危険人物とみなされその娘共々海外へ行かせています。

娘セジンは危険人物ではないらしく、後々ゴンも自分の次の皇帝に指名しています。

また、このドラマはたとえ平行世界という異世界で生きる「自分」がいる不思議な設定とは言っても、それぞれは普通の人間たちです。

その中で、一人だけ「人間じゃない?」と思われる不思議な人物が出てきます。
この無限の平行世界の調整役というか、神?のような存在です。

その姿は少年で、ゴンの世界では一人ヨーヨーを繰って遊んでいますが、テウルの世界では自転車を乗り回しています。
その自転車がテウンにぶつかり、テウルは思わず手に持っていた身分証明書を側溝に落としてしまいます。

テウル新しい身分証明書を再発行してもらうしかなくなりますが、発行日が以前ゴンが持っていると話していた謎の身分証明書の日付になってしまい、動揺します。

テウルも、ゴンの話が少しずつ真実になっていくのを感じざるを得ません。


一つ印象的なのは、大韓帝国でふと図書館を見かけたゴンが、テウルを思って立ち寄り、そっと椅子に座るシーンです。

ゴンは最初に大韓民国へ行った時、民国の歴史を調べるため図書館へ通い詰め、そこへテウルが探しにきたこともあります。

実は、同じ時そのテウルも図書館で調べ物をしています。

なんとパラレルワールドについての本をめくっています(笑)

画面では左右で違う世界という設定で、まるで向かい合って座っているような二人がいます。

ですが、ここは実際に同じテーブルに向かい合って座って撮影されているんですね。
ドラマの中では自分の前には誰もいない設定なのですが、撮影では相手がいるので、テウル役のキム・ゴウンはどうしても笑ってしまってNGが出たようです(笑)

しかし、示し合わせたわけでもなく、同じように相手を思い合っていることを示す、美しく切ないシーンです。


しかし、この回でダントツの見所は、はっきり言ってラストです!
やっと物語が大きく動き始めます(待った…!泣)


皇帝の長い失踪に懲りた近衛隊は、かつてない厳しい警護(見張り)を日夜貼り付けています。

しかしテウル会いたくてたまらない(はずの)皇帝。

隙をついて大韓民国へ舞い戻ったゴンは、現地の人々に借りていたものを返し(律儀)、最後にテウルに会って行こうと彼女を呼び出します。

身分証明書の日付、偶然でしかない当日の髪型や服装をゴンが知っていたことを確かめ、混乱するテウル。

ゴンは、テウルに「一緒に来い」と誘います。
ゴンもずっと連れて行きたかったでしょうが、テウルは超のつく頑固者。
しかし身分証明書再発行日、最もテウルが動揺したこの神タイミングでした。

再び白馬で竹林へ連れて行かれ、テウルが騙したわねと怒りかけたのも一瞬、ゴンは怪しく雷光を放つ扉へ彼女とともに飛び込んで行きます。

この時、大韓民国では雪がチラついて、竹林は幻想的な美しさです。

ところが、扉を抜けた向こうは雪など降っていません。

これだけのことでも、やはり違和感、別世界感が感じられますね。


そして、「向こう側」の竹林で陛下が戻られたらしい!と飛んできたのは近衛隊の面々。

本気で女性とお付き合いしたことはないらしい「結婚に全く興味を示さない困った皇帝」が、こともあろうに女性を大切そうに馬上に抱いているのを見た彼らの驚愕、ウンソプ瓜二つの親衛隊長ヨンを見て絶句するテウル。

「ほら、嘘じゃなかっただろう」

微笑みながらテウルの耳元にささやくゴンは、初めて彼女に名前を名乗ります。
これまでは「庶民が口にできない」ということで名乗らなかったのですが、代わりに「クソ野郎」という呼称を受け入れていたくらい、本当に他人が口にできない習慣なのでしょう。

しかし、名前を明かし、彼女に気安く呼ばれるようになるにつれ、二人の運命は近づいて行きます。

大韓帝国でもテウルはテウルですが、二人の心がグッと近づいた記念すべき4話のご紹介はこれで終わりです。

次は5話です。


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